女性中間管理職ソルトの「へーそうなんだ~」日記

中間管理職、主婦業そして母親業やってます。自由に生き、自立した女性を目指し、好奇心の赴くままに生きています。また、またそんなお仲間を増やしたい。フォローよろしくお願いします。

おひとりさま富士登山で役に立ったモノ(YAMAPアプリ)

「毎日1ミリ前進!」を目指す女性中間管理職ソルトちゃんです。

 

富士登山を経験し、これは助かった!というアイテムの一つが、YAMAPのアプリです。

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このアプリは、スマホ上に、登山道の地図を示してくれます。

 

 

 

そして、自分が、今現在、その登山道の中のどのあたりにいるのかについても、教えてくれます。

また、現在の行動についても教えてくれます。

登山履歴についても記録ができます。

 

難しい仕組みは、よく分かりませんが、電波の届かない場所であってもこのYAMAPアプリは、GPS機能で、現在地を示してくれるとのことです。

ただし、富士山は、携帯電話の電波が届くので、無事登山においては、電波問題については気にする必要ないのですが…。

 

自分が、今、どの辺りにいるのかが分からない時、人はより不安と疲れが強くなるものです。

その気持ちを分かち合う仲間がいる時は、その気持ちが軽減されるのですが、おひとりさまの時は、不安も疲れも、より大きくなりがちです。

 

登れれども登れども、次の目標の目印となる山小屋が遠くの方に見えるだけで、中々たどり着かない…。

ああ、どれだけ進まないといけないんだろう…。

 

そんな時、このアプリの地図で、自分が今どの辺りにいるかを、何度も何度も見返ことにより、焦りや不安を軽くすることができました。

 

このアプリ、無料で使うこともできますが、無料だとダウンロードできる地図が2枚までです。

有料のプレミアムメンバー契約をすると、登録できる地図が50枚となります。

 

最初の1ヵ月は、有料のプレミアムメンバーの機能を無料で使えるので、まずは無料で試してみるのが良いかもしれません。

ちなみに有料版は、ひと月580円となります。

部下に期待をし、かつ適度な緊張感を持たせると、変化する

「毎日1ミリ前進!」を目指す女性中間管理職ソルトちゃんです。

 

会社で、

 

「いつもと違ったことを始めると、人って、緊張感が走って、変わるんだなぁ」

「期待しているよ、という気持ちが、ちゃんと伝わると、人って面白いように変わるんだ」

 

と思った出来事がありました。

 

先月から、うちの部署で、課長や係長たちに、マネジメントについて考えるための研修をはじめました。

毎月1回。1時間の研修。

研修講師は、ソルトちゃん。

 

そうしたら、彼らの様子に、良い変化が起きたように感じられたのです。

 

おっ、ちょっと頼もしくなったな!

私が、いちいち言わなくても、ちゃんと動いてくれてるじゃない!

報連相を、以前よりきちんとやってくれるようになったわ!

 

といった感じの変化が所々見受けられるのです。

 

この、マネジメントについて考えるための研修ですが、コンセプトは、

 

自分の役職にプライドを持つ。

自らの強みを比較し、それを生かした仕事を楽しくやる。

そのために、スキルを学ぶ。

学んだことを、みんなで考える。

というものです。

 

テーマは、自己分析、目的を明確にすること、ロジカルシンキング、マインドフルネス、コミュニケーション力、部下育成、職場改善、などなど。

 

学ぶことが大好きなソルトちゃんにとって、自分が学んだことを、アウトプットできる楽しい仕事です。

要は、自分がやりたい仕事を、自分で作ったという次第です。

 

うちの課長や係長たち。

 

みんな、毎日一生懸命仕事しています。だけど、

 

「なんでこんなに報連相が、できないかな」

「作ったメールの文章がなんか変。基礎学力あるんかいな。これ、添削するの私の仕事ですか?」

「その案件は、自分の力でやりといて欲しいんだけど。私が手を出さなきゃダメなのかしら。」

「もっと周りを見て仕事しないと。詰めが甘いよ!」

 

と、頼りないなぁと思える場面が、時々見受けられます。

その都度、気づいた事は、注意するようにしているのですが、その場合は改めても、なかなか変わらない。

同じことの繰り返しだったり、ということもあり、ため息が出る時があります。

 

ここは、改めて時間をとって、レクチャーをする、お互い話し合うという時間を取った方が良いのでは、と思いました。

それが研修を始めようとおもったきっかけです。

 

この研修は、まだ始めたばかりです。

やっていることが、即効果として現れているわけではないと思います。

 

彼らが変わったように見受けられる理由は、以下のことによるものではないかと思います。

 

社員に、いつもの業務と違う場と時間を作る

課長は課長のグループで。

係長は係長のグループで。

役職別に、行うこととしました。

それぞれの役職は、選ばれてなっている役職なんだよ、だからプライドを持って仕事をするように、と、研修に特別感を持たせるようにしました。

特に、課長たちには、あなた達は係長とは違うポジションにいるんだから、と、特別感を意識させました。

 

知的好奇心が満たされ、前向きなことを学ぶ機会を持ってもらう

仕事中はややもすると、業務をただ遂行するだけの時間になってしまいがちです。

しかし、それらの業務を遂行するためには、知識だけではなく、スキルが必要であり、そのスキルを活用すれば、今よりもうまく、楽しく、イケてる感じで仕事ができるよ、だから学ぼうね、ということをアピールしました。

 

期待をしている、という気持ちを伝える

彼らには、「あなた達には能力があって、その良いところを生かして、良い仕事をしてほしい」というメッセージを、口に出して伝えました。

 

そういった研修を始めると宣言した日以降、第1回目の研修が始まっていないうちに、彼らの間に漂う空気と仕事ぶりがピリッとしたように感じられました。

良い意味で、緊張感が走ったような感じです。

 

マンネリというのは良くない、意外感とか、特別感ってのは、職場の中でも必要なんだなぁと、ほくそ笑んだソルトちゃんでありました。

この研修は、とりあえず来年の3月まで、毎月行う予定です。

ちょっと手間ひまはかかりますが、彼らがどう変わっていくのか…。

 

普段、自分から勉強することなくて、ロジカルシンキングとか、フレームワーク、という言葉を知らない、樺沢紫苑さんとかを知らない、という彼らを、なま温かい目で見守っていきたいと思います。

前向きではない部下課長の言葉にがっくりするも、思い直す

「毎日1ミリ前進!」を目指す女性中間管理職ソルトちゃんです。

 

前向きではない人とのやりとり。

楽しくないことこの上ないですが、それが、自分の部下であったりすると、余計に残念な気分になり、モヤモヤするものです。

 

会社で朝のミーティングをやっている最中のこと。

 

「T君の〇〇は、いつやるの?」

うちのK課長に、若手社員T君の仕事のことを尋ねました。

 

実はこの問いかけ、今日が初めてではありません。

今年度に入ってから、今までに幾度となく、問いかけたものです。

 

K課長「9月中には、いつやるか決めます。」という回答でした。

ソルトちゃん、「今月中に決める、のではなくて、今月中にはT君には〇〇を、1度はやって欲しいのだけれども。」と返しました。

すると、K課長、「〇〇は、最近、上からやるようにと、言われていないのに、やる必要があるのですか?」と言ってきたのです。

 

ソルトちゃん、唖然となりました。

 

上から、上司から、言われなければ、やらずに済ませよう、という考えが気に入りませんでした。

 

上からというのは、K課長の直属の上司のソルトちゃんではなく、もっと上の上司からということなのでしょう。

そのもっと上の役職の人から言われていないのに、やる必要があるのか?という意味のようです。

 

〇〇とは何か?

 

それは、リモートワークのことです。

 

現在、ソルトちゃんの会社では、すべての社員にリモートワーク用のパソコンを貸与していません。

予算の関係上、選ばれた一部の社員のみに貸与している、という状況です。

 

今年度、会社からリモートワーク用のパソコンが、T君に貸与されました。

T君、電話対応や他部署の社員から照会を受けたり、などで自分の仕事が進まないことがよくあります。

T君は、仕事はマイペースで時間がかかりますが、作り上げる資料等の仕事は、なかなか立派なものです。

他所から邪魔が入らないよう、リモートワークをするにはうってつけだ、と思いました。

 

しかし、T君は、この数か月の間、一度もリモートワークにチャレンジしていないのです。

T君は、リモートワークに必要なパソコンの設定すら、終わっていない状態でした。

 

世間のデスクワークをする会社では、リモートワークが一般的になってきました。

 

リモートワークをすると、周りから仕事ぶりを始終監視されるわけではないし、邪魔が入ることはないので、一見すると、作業が効率的に進むような感じがします。

しかし、それはやる仕事の内容によりけりです。

 

実際にやってみるとわかるのですが、今までの仕事のやり方について、考えさせられます。

会社のメンバーとのコミュニケーションの取り方を工夫する力、自分自身で自分の時間を管理する力、自分で自分の仕事を進捗管理する力、などが必要となってきます。

 

また、家の中でじっとしていることにより、体を動かさないことによるデメリットなども発生します。

 

それらのいろんなことを含め、どうしたら、今までと違う仕事のやり方で、成果が出せるか、ということを考える良い機会となります。

 

今の時代の流れを考えるに、時間と場所に縛られなくても成果を出す、というリモートワークのやり方を、模索していくことは社員一人一人にとって必要だと、ソルトちゃんは考えます。

 

そきて、決まった時間に会社に拘束され、その時間だけ会社の建物の中にいれば、仕事をやったような気持ちになる、という仕事のやり方に慣れている人たちにとっては、特に厳しい時代になりつつある、と思います。

 

K課長には、そういった事情と、社員に与えられた機会を無駄にしている現状について、気づいて欲しかったのですが、どうやら、彼は、リモートワークを、「半分休みの勤務」と勘違いしているようです。

 

K課長は、更に、「リモートワークで、一体どんな仕事をすればいいんですか?」と、ソルトちゃんに聞いてきたのです。

このでは、質問をしてくるようでは、部下にリモートワークをするように、とは説得できないでしょう。

部下もそんな上司の下では、「リモートワークをやります」とは言いにくいでしょう。

 

時代の先を見据えたモノの考え方が、できていない。

→新しい考え方を取り入れ、チャレンジする思考を持ってない。

 

今現在、上から言われないから、やる必要はない、という指示待ちの考え方をしている。

→管理者なのに考えが浅く、指示待ちスタンス。

 

何よりも、直属の上司であるソルトちゃんが、何度言っても実行しない。

→ソルトちゃんの考えや言うことを理解していない。

また、ソルトちゃんを上司として信用していない。

 

以上の点で、ソルトちゃんは、腹ただしく、残念な気持ちとなりました。

 

その日は、それから、ゆううつになりました。

 

信頼のおける先輩にこのことを相談したところ、「彼は、そういう人材なので放っておけ。そんなに期待するな。自分のメンタルがやられてしまうぞ」と、言われました。

そう言われて、少し気分が落ちつきました。

K課長は、ソルトちゃんと同じ年齢ですが、ずっと同じ役職のまま、あちこちの部署をたらい回しになっている人材なのです。

確かに、仕事の評判は芳しくない。

 

先輩からのアドバイスに、「そうだよねえ」と思いましたが、それでもなんだか完全にシックリしません。

 

自宅に戻ってから、継続して読んでいる「7つの習慣」を、開いてみました。

 

今読んでいる箇所に、対人関係で重要となる「信頼残高」のことが書いてあります。

 

自分の都合だけで、相手に話をしたところで、相手からの信頼は獲得できない。

相手を愛すること、理解することに努め、自分に対する相手の信頼残高を貯めておかないと、相手は自分の言うことは理解してくれないし、動いてくれない、という趣旨のことが書かれています。

 

何の見返りも求めず本心から無条件で愛することによって、相手は安心感を得、心が安定する。

 

このくだりを読み、もう少し、K課長のことを根気よく理解することをソルトちゃん自身がやってみよう、と思い直すことができました。

自分だけが正しい、と、思い込まないようにしよう、と思い直しました。

 

K課長は、今の仕事で、できていないことがたくさんあるので、余裕をなくしているのでしょう。

目の前の仕事をこなすことに精一杯になっている人に、先のことを見据えろ、と、言ったところで、腹の底から理解できないことでしょう。

 

ソルトちゃんは、自分の考えていることを、K課長に伝えているつもりになっていますが、それはK課長にはしっかり腹落ちしていないのでしょう。

 

明日になったら、K課長の関心ごとを観察して、もう少し話を聞くようにしよう、と思いました。

今までも、K課長の長い長い話を根気よく聞いてきたつもりですが、ソルトちゃんの価値観が邪魔をして、まだまだ見えていないところがあるのでしょう。

解決策は、探せばある。

 

そう考えたら、ソルトちゃんの気持ちが、かなり落ち着いてきました。

とはいっても、すぐにはうまくいかないかもしれません。

 

だけど、自分の心から納得したやり方、考え方で、人とのやりとりを進めていこうと思います。

それが、より良い自分を作り上げるための鍛錬でもあるし、また、お互いに取ってストレスの少ない良い仕事をするための方策でもあるでしょうから。

齢51にして富士登山に成功!④しかし下山にも苦戦!

「毎日1ミリ前進!」を目指す女性中間管理職ソルトちゃんです。

 

高山病になることなく、無事、富士山登頂!

しかし、五合目から登頂までの時間、かかりすぎ…。

 

登るのに10時間11分。

 

結局、剣ヶ峰と、お鉢巡り巡りは断念。

 

15時、富士宮口五合目発のバスに間に合わせるため、山頂には1時間ほど滞在したのみ。

10時30分頃、下山開始しました。

下りだし、目安時間が125分、ってパンフレットとかなんかに書いてあるから、大丈夫…間に合う、と思っていたら、

 

全然ダメ。

 

結局、下山に5時間かかった、という顛末です。

 

原因は、

 

持久力のなさ。

足が滑る。

 

登りのように5歩歩いて息が切れる、なんてことはありませんが、それでも、後ろ(上から)から降りて来る下山者にどんどん追いぬかれました。

平生から、一万歩歩くように心がけていて、また、わずかですが、毎日スクワットしてるのに。

また、足首を柔らかくするため、1日に何度か足首をぐるぐる回してるんですけど。

 

結構ショック。

 

また、足元は、土ではなく、火山岩や石ころのため、体のバランスを保ちにくいのです。

足を一歩踏み出して重心をその足に乗せようとした瞬間、ズズズッと、滑る。

 

そうやってバランスを崩したことは、数えきれず。

尻餅は、三度くらいつきました。

 

朝10時半から下山を開始し、5合目まで戻ってきたのは15時41分。

時間にして5時間11分。

上りだけでなく下りも、倍以上の時間がかかりました。

 

ソルトちゃんを追い抜かしていく人たちの動きを見ていましたが、皆さん、足取りが軽快なのです。

ソルトちゃんよりも若い子供たちや、ソルトちゃんよりも年配の玄人のような登山者も。

どうやら、年齢とは関係なさそうです。

普段からいかに鍛えているか否かというのが、差として表れているようです。

 

足元がぐらぐらするような石ころだらけの道も、タッタカタッタカ、と、駆け下りていく。

あーいう風になるには、どのように鍛えれば、いいんだろう…と、思いました。

 

今後の課題です。

 

これから歳をとるにつれ、さらに足腰が弱ってくるでしょう。

その老化を少しでも食い止めるための鍛え方をせねば、と思いました。

 

今回の登山で、自分自身の健康増進のための今後の課題が、わかったように思いました。

 

結局、ツアーバスに乗ることは、諦めました。

15時発のバスに間に合わなければ、次は2時間後の17時にバスが来るのですが、それまで、ちゃんとした休憩スペースもないような五合目にいることは耐えられない。

待っていられない…。

次の予定もあるし。

 

ここで、レンタルしたザックやストックやレインウェアやヘッドライトを返却しました。

しかしこの荷物の入れ替え作業も、なんだか体の動きがとっても鈍い。

体の力が抜けたような感じです。

思ったように進みません。

ノロノロ

お年寄りになった気分。

 

高山から戻ってくると、体のダメージって結構あるのかもしれません。

五合目から、自家用車が置いてある富士宮市の花の湯まで、タクシーで戻ることとしました。

 

お金がもったいない、とかもうそういうのは、どうでもいいという気分です。

富士山に登りきったという達成感で、タクシー代も必要経費てな感じです。

 

財布の紐が緩くなっています。

高山に登り、頭も麻痺しているのか?

9,620円也。

といっても、現金の持ち合わせが充分なかったので、PayPayで払いました。

ああ、便利。

 

そのタクシーの中で、運転手さんと会話しましたが、声が思うように出ない。

これもまた、高い山から戻ってきたときの、体へのダメージの1つなのかなぁと思いました。

腹から声が出ず、喉の辺りだけで、不安定な声しか出ません。もどかしい。

この声が、十分に出ないという状況は、その日、ずっと続きました。

 

しかし、まあ、予想外のことや、自分の体力の実力がわかってショックなことこ、いろいろありましたが、この富士登山で、自分への自信が得られました。

 

やればできる。

 

いかなることも、目指すものがはっきりしていれば、そこに向かって少しずつでも歩いていけば、必ず到達できる、という事を、身をもって理解することができました。

 

更に最強になったソルト、といった心持ちです。

 

それは、単に富士山に登る、ということだけでなく、富士山に登るための各種準備も含めてです。

仕事の休みを取り、持ち物を揃えたり、登山スケジュールを決め、登山当日に向け体を鍛える、ということなど、あらゆる準備です。

これらの準備は、時間と知識のない中で、なかなか進まないことにストレスを覚えることもありました。

しかし、楽しい作業でもありました。

 

また、富士山に登ってる最中、富士山ってものすごく雄大で、アナログなアトラクション、ゲーム場だなあ、ってな印象を受けました。

そこら辺にあるような遊園地とかと違って、手加減なしのアトラクション。

(九合目辺り。結構急斜面です。)

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たくさんの人が、頂上に向かって挑む。

楽しみながら、ときには苦しみながら、だけど、達成したときは、言いようのない満足感と、充実感、楽しさ、感動が得られる。

これは、リアル体験。登った人じゃないとわからない。

バーチャルな体験では、出来ない。

いや、もしかしたら、今流行のメタバースとか、ナントカで再現できるんやろか?

出来ないと思います。

 

この感覚を味わうため、再びまたチャレンジしたい、そして、今度はもう少し楽に登りたい、という気持ちになりました。

そのためには、自身のどこをどう鍛えれば、どこを改善すればいいか、ということが今回分かりましたし。

仕事で言う所の、いわゆるPDCAですね。

 

来年の夏の富士登山に向けて、毎日毎日1ミリずつ前進していきたいと思います。

齢51にして富士登山に成功!③(登山初心者ソルトの山頂までの体験記)

す「毎日1ミリ前進!」を目指す女性中間管理職ソルトちゃんです。

 

51歳にして富士山に登ろうと決めたソルトちゃん。

登山は、初心者レベル。

二日間に分けて富士山にチャレンジすることとしました。

一日目は新七合目の山小屋に泊まりました。

 

本日は、新七合目の山小屋をチェックアウトした後、頂上に至るまでの模様をレポートいたします。

 

夜の2時20分ごろ、山小屋を出発。

富士山の新七合目辺りは、もちろん、街灯はありません。

外は真っ暗。

この時間の新7合目には、登山者もいない。

心細いことこの上ない。

頭にくくり付けたヘッドライトの明かりを頼りに、足元を照らし、元祖七合目に向けて、一歩ずつ登って行きます。

 

この時点で目立った体の不調はありませんが、すぐに息が上がり、都度立ち止まって休憩することとなります。

最初は、誰もいない山道でしたが、後から数人の人が登ってくるようになりました。

何人かが、ソルトちゃんを追い抜かして行きます。

 

目安時間の50分を超え、70分位で元祖7合目の山口山荘まで到着。

 

 

3時40分。この時点で、標高3,010メートル。

とうとう、3000メートルを超えました!

 

次の目標は、八合目。標高3250メートル。

目安時間40分のところ、65分かかりました。

この時、朝の4時45分。

空が明るくなってきて、もうすぐご来光の見える時間です。

 

 

振り返ると、見事な雲海が下のほうに広がっているのが見えます。

 

 

おかしいな、予定では、山頂で御来光を拝むつもりだったのに…。

それにしても、辺り一面広がっているモコモコとした雲海の様子は、何度振り返って眺めても飽きません。

バーチャルでなく、リアルに目の前に広がっている。

 

普段はあまり感動しないソルトちゃんですが、雲海のモコモコを振り返ってみるたびに、心の中にワクワク感が広がります。

これから登ろうとする頂上、山肌を見上げても、気持ちがざわめいてワクワクする。

 

この景色、ものすごいぜいたくな感じ。

写真を何枚も撮りました。

早朝にもかかわらず、仲の良いお友達に、LINEでご来光の様子などを送っちゃったりして。

 

 

そんなこんなで、中々、予定通りに登ることができません。

 

ご来光と雲海にひとしきり満足した後、九合目に向けて更に上って行きます。

 

ここから上が、さらに進みが遅くなりました。

 

もともと、富士山は、斜面が急なのですが、足元が土ではなく、ごろごろゴツゴツした火山岩であることから、バランスが取りにくく、登りにくいのです。

 

 

 

八合目から九合目に行くにかけて、岩を登るようなところが現れ、また、ズルズルと滑って足を取られたりして、更に危ない感じなのです。

 

そして、空気の薄さがさらにひどくなってきたため、5歩歩いただけで心拍数が130から140まで上がり、動けなくなってきます。

Apple Watchを腕に装着しているので、この点については、自分の体の状況を客観的に見ることができます。

心拍数が110から120くらいまで落ちるまで待ってから、再び歩を進めます。

しかし、また5分歩いたところで息が切れる。

 

中々進まない。

 

八合目から上は、自分の無力さを思い知りました。

 

もともと、富士登山は、思い思いにそれぞれのペースで好きなように上れば良いのですが、それにしても自分の登るスピードが遅すぎる。

後ろから上ってくる人に、どんどん抜かされていくし。

おひとりさま登山ではあるものの、予定時間を大体決めておいたのに、大幅に遅れている。

焦りが出てきました。

 

さっきまで、ウキウキ・ワクワクしていたのにもかかわらず、人の気持ちは、ちょっとしたことがきっかけで折れるものです。

うまくいかないのと、苦しいのとで、もう、投げ出して帰りたいと本気で思い始めました。

 

それまでの高揚感が、どこかに行って消えちゃいました。

 

あー帰りたい、帰りたい、と思い、来た道を振り返り、あたりを見回しました。

 

結構、斜面が斜めってる。

ぼんやりしていると、バランス崩して、転げ落ちそうな感じのところを登っている自分を自覚しました。

 

(下を見ると、結構急斜面)

 

危ない。

 

こんなところまでよく登ってきたものだ。

 

投げ出したくても、ここでは、誰も助けてくれない。

いや、救助隊を呼べば別ですけど。

 

一旦決めたことを、ここでは投げ出すことができない。

富士山には、退場のためのリセットボタンは無い。

 

結局、ここまできたら上に登るしかないよな、と、思い直して、また登る、そしてまためげて、思い直す、ということを何度も何度も繰り返しました。

心細いことこの上ありません。

 

八合目から九合五勺まで、目安時間が100分のところ、倍以上の230分、約2時間もかかりました。

標高3590メートル。この時、7時30分。

お日様はもうどんどん登ってきて、辺りはすっかり明るくなっています。

 

(九合五勺の胸突山荘)

 

ここでお腹が空いてきたことを自覚しました。

無理は禁物と思い、休憩を兼ね、前の日に御来光山荘で受け取った朝ごはん弁当を、お腹に入れることとしました。

だけど、この冷めた野菜不足のお弁当は、なんだか食欲がわきません。

 

食べたくない。

 

お腹が減っているのに、食べたくないのです。

行動食として持ってきたおせんべいも、シリアルバーも、食べたくない。

気圧のせいなのか、寒さのせいなのか、疲れのせいなのか。

体が、水分を多く含まない乾燥した食べ物を受け付けない状態でした。

 

温かいものを胃袋の中に入れたくなりました。

 

九合五勺の山小屋、胸突山荘の中に入り、お汁粉を注文しました。

ここで、お弁当と一緒にいただくこととしました。

おしるこは、紙コップに入った状態で出てきました。

500円。

地上ではとても高いお値段です。

しかし、このときの温かいおしるこは、とても美味しく感じました。

紙コップの底の方には、平べったい白玉がちゃんと入っていました。2個。モチモチ。

この食感がとてもありがたい感じです。

おかげで、お弁当を胃袋の中に流し込むことができました。

 

(あまりインスタ映えしない写真ですね…)

 

山荘の方に、「あと少しですよ」と言われたこともあり、元気を取り戻し、頂上を目指して登り始めました。

やっぱり、五歩歩いて立ち止まる、みたいな、おぼつかない足取りです。

 

(頂上を見上げるとこんなん)

 

(後ろを振り返ると駿河湾伊豆半島が)

 

(道はゴツゴツ)

 

 

そうしたら、白い鳥居が見えてきました。

 

鳥居のあたりで記念写真を撮っている人がいます。

そこにいた女性が、「到着しましたよ」と、ソルトちゃんににこやかに声をかけてくれました。

 

え、え、え?と、思いましたが、その鳥居をくぐりぬけた向こうが、頂上でした。

なかなか、頂上にたどりつかない感じでずっときましたが、最後はあっけない感じで到着です。

30分の目安時間のところ、100分かかりました。

ここで、その女性が「撮りましょうか」と言ってくださり、写真を撮ってくれました。

 

(登頂して、ご満悦ソルト)

 

9時40分に登頂!

 

朝の2時20分に新七合目を出発し、なんと、7時間20分もかかったという計算です。

途中、立ち止まったり、休憩したり、の繰り返しでしたが、予定時間の2倍以上かかってしまいました。

完全なる見込み違い。

 

しかし、目指していた山頂にたどり着き、目の前に広がる浅間大社屋舎、富士山頂郵便局の実物を見て、感激ひとしおです。

 

 

早速、奥社でお参りを済ませ、郵便局の中に入り、登頂証明書も購入しました。

ご満悦のソルトちゃん。

 

それにしても、体が思うように動きません。

いつもなら、シャキシャキ、キビキビ動くのですが、一つ一つの動作がものすごく緩慢。

思うように体が動きません。

ザックの中から、書いた葉書を探し出したり、手につけた軍手を外してお財布を探したり、などという動作が、思うように短時間でできない。

 

富士山頂郵便局で、局員の方とお話をしましたが、この時にも声が思うように出ません。

息も絶え絶えといった感じです。

何をしゃべっているのか、自分でも、いまいち話にキレがないのが分かる。

空気が薄いところでの体とは、こういう風になるんだ、と、実感することができました。

 

この後、お鉢巡りをして、標高3776メートルの剣ケ峰詣でをしたいところでしたが、時間的に厳しくなってきたので、諦めました。

しばし、お鉢の傍に座り込み、頂上の火口を眺めました。

この時、お天気は快晴。

雲1つなく、澄んだ色の青空がどこまでも広がっています。

火口もよく見え、見事な広さです。

 

なんだか、この世の風景に見えない。

荒凉としています。死の世界、火星みたい…。

 

 

下から見上げる富士山の様子からは、うかがい知れない光景でした。

なんだか怖い、というか自分の生きている世界ではないような感覚に陥りました。

富士山って、ほんとに不思議。

いろいろな人が、この山の見せる表情に魅せられる気持ちがわかるような気がしました。

 

さぁ、富士山も堪能したことだし、次は下山です。

 

お迎えのツアーバスの発車時刻の15時までに、五合目まで無事下山できるか…

ソルトちゃんよ。

 

(次回に続く)

齢51にして富士登山に成功!②(登山初心者ソルトの山小屋体験記)

「毎日1ミリ前進!」を目指す女性中間管理職ソルトちゃんです。

 

人生2度目の富士登山

1度目は、20代前半。

冬装備なしの弾丸登山でした。

齢51歳となった今、流石にそれは怖い…。

 

今回は、カラダに負荷がかからぬよう、山小屋に泊まって、二日間かけて登ることとしました。

 

ということで、

本日は、富士山で泊まった山小屋の話です。

 

富士宮口登山ルートの五合目から登りはじめました。

標高2400メートルほどのところからのスタートです。

 

幸い、お天気に恵まれ、一日目は、下から見上げる富士山の眺め、上から見下ろす富士山の眺めを楽しみつつ、新七合目の御来光山荘へ。

標高2780メートルです。

ここで一泊しました。

 

スパッツを外し、登山靴を脱ぎ、ドキドキしながら、上がりました。

案内された部屋は、こんな感じ。

 

 

 

富士山の山小屋は雑魚寝、と聞いていたので、少しでも快適な山小屋ライフを送るべく「個室あります!」という御来光山荘を選びました。

 

一応、これ個室です。

 

御来光山荘の内部は、想像していたのよりは、立派な感じがします。

この山小屋の建物の造りは、2階建てでした。

あがり端に、食事を取るための畳敷きの広間がありました。

奥に滞在用の部屋があります。

トイレは、隣、履物を履いて一旦外に出ないといけない場所にありました。

 

各部屋の入り口は、襖とかドアはありません。

木製の2段ベッドがたくさん並んでいて、それぞれの入り口はカーテンをひいて目隠しする、といった感じです。

カプセルホテルみたいな感じのイメージだと思います。

 

ソルトちゃんの部屋は、一階にある2段ベット群の下段でした。

ひとり用の個室は、人ひとりが寝転べる位のスペースのみ。 

上段は、3人ぐらいが寝転がれる広さのある個室でした。

こちらはご家族で泊まる感じの部屋のようです。

 

部屋は狭いけれど、薄めの敷布団がちゃんと敷いてあります。

板張りの床ではありませんでした。

枕もある。

そして掛け布団代わりの寝袋もある。

コンセントも一部屋に一つちゃんとある。

 

 

 

寝るだけであれば、これで充分そうです。

 

ソルトちゃん、ここで、携帯を充電するためのACプラグを持ってくることを忘れた!ことに気づきました。

差込口が1つしかないことを知っていたので、いろんなものを1度に充電できるよう、分岐できるプラグを携えてきたのに、これは全く役に立ちませんでした…。

 

幸い、山荘のお兄さんに、プラグを無料で貸してもらいました。

 

 

 

スマホがバッテリー切れで、IT難民になるピンチを乗り切ることができました。

おひとりさま登山で、スマートフォンが使えないというのは、必要な情報を得ることができず、致命傷ですから。

 

「晩御飯は5時からです」と案内されましたので、17時に間に合うよう、山小屋の入り口にある大広間へ行きました。

すでに四角いトレーに載せられたお料理が置いてありました。

 

 

  • 山小屋お約束メニューのカレーライス
  • サラダ
  • 味噌汁

 

そして、

明日の朝食であるお弁当の折詰!?

 

 

お味ですが、自分がホットクックで作る具だくさんのカレーとは違い、シンプルで普通な感じ。

 

お水や物資が乏しい富士山ですから。

勿論、ありがたく、いただきました。

 

しかし、明日の朝ご飯が、ここで一緒に出てくるとは思いませんでした。

中をそっと覗いてみたところ、

ご飯が2分の1強、肉団子2個、ウインナー1本、卵焼きひときれ、切り干し大根の煮付けちょびっと、漬物、

といった感じのものすごいシンプルな、今どき見ないような感じの質素なメニューです。

 

野菜などの食物繊維系は、極めて少ない。

 

鮮度面で、明日までもつのか?

折を横に傾けたら、汁がこぼれたり、中味が崩れちゃうんじゃないのかな?

ザックの中もういっぱいだし、これ持ってどうやって富士山に登ろう?

などと、心配になりました。

 

多分、明日の昼ぐらいまでは、品質上は大丈夫なんだろうと、思い直しました。

保証できないものを出すわけがないし。

 

晩御飯を食べ終わってから、消灯の20時まで時間があるので、山頂の郵便局で差し出す予定の葉書を数枚、セッセと書きました。

 

自宅で書いてこればよかったんですが、仕事やら他の雑事で忙しくなかなか手がつけられなかった作業です。

 

テーブルのない狭い個室で、

体操ずわりをしながら…、

うつぶせで寝転がりながら…、

と、いろいろ体勢を変えながら書き書きしていたら、結構疲れてしました。

 

こういったところでは、山小屋生活を楽しむために、根を詰めた作業は控えめにしたほうがよさそうです。

ちょっと具合が悪くなってきました。

 

山荘は、風呂場もなければ手洗い場もありません。

トイレも、使用後に手を洗うことができません。

衛生面でできる対策は、手のアルコール消毒のみです。

 

これも、普通に考えれば、ビックリと言えばビックリなのですが、まあイイか、と、何となく受け入れることが出来ました。

 

高山ゆえ、アタマがモーローとしているせいなのか…。

 

歯磨きやお風呂など、出来る寝支度は、もうないので、明日使う荷物を整えました。

空気もさらっとしていて、汗もかいた感じがしないので、その日着ていた衣類を着替えることもしませんでした。

靴下のみ交換しました。

しかし、その靴下も、厚手のウール製だったせいか、汗で濡れた感じもしておらず、靴下すらも交換しなくても良いかなという感じでした。

 

というか、標高が2700メートル超えると、空気が薄くなってきて、気圧が低くなっているせいか、考えることもだんだん大雑把になってきます…。

 

ま、いいか、という感じで。

 

下界にいたらこんな思考には、絶対なりません。

 

これは、富士山登山あるあるの現象なのでしょうか…。

 

御来光山荘では、500円で荷物を預かってくれる、とのことでした。

自宅から持ってきたカッパやタオル、着替えなど、今後、必要なさそうな荷物、ザックの中がかさばる原因となるものを、取り出しました。

 

そして、持参してきた45リットルのゴミを入れるビニール袋に入れました。

翌朝出発するときに預けることとしました。

 

ゴミではありません。

大事な荷物です。

 

自分の持ってきた荷物を、フックにひっかけたり、隅に置いたりして、個室はこんな感じに雑然と…。

 

 

20時になったので、電気を消して寝ることとしました。

ところが、眠れない。

 

2段ベッドの上段に滞在している子供連れのご家族が、ガサゴソッ、ガタガタ、そして、おしゃべりなどで、なかなか静まらないのです。

耳栓を持ってきたので、多少の喋り声はブロックできます。

しかし、ドスンドスンとか、ガタガタなど、振動を通じて伝わってくる音は、自分の体にダイレクトに伝わってきます。

空気が薄くなってきたこともあり、胸がドキドキします。

体だけでなく、心も、やや、必要以上に緊張していることもあり、なかなか寝付けません。

 

他の部屋では、グォーっと、いびき声も聞こえるようになってきました。

こんな中でも強者はいるんだなぁ、と、半ば可笑しく思いながらも、ソルトちゃんは、寝付けず、1時間ほどそのままの状態でした。

ようやく、別の部屋のお客さんから、ペチャクチャ、ガタガタやっているご家族へ、苦情の声が鋭く上がりました。

ようやく、山荘の1階は、いびき以外の音はしなくなり、静まり返りました。

 

目が覚めたのは、夜の12時位でした。

腕に付けてあるApple Watchで睡眠時間を確認したところ、2時間51分。

 

 

少なっ!

これだけしか眠れなかったのか。

おまけに心拍数が、いつも60位なのが、70もある!

起きているときの安静時の心拍数と同じです。

高度が高いと、睡眠時の心臓は、かなり頑張っているようです。

深い眠りもいつもの半分以下。

かなり緊張したまま眠っていることがわかりました。

 

途端、この先の頂上までの登山を、充分乗り切れるかが不安になってきました。

予定の出発時間を1時間以上遅らせ、もう少し寝ようと試みましたが、もう眠れない。

 

意を決して、チェックアウトして、出かけることとしました。

チェックアウト、ってな感じの言葉を使ってみましたが、宿の人は誰も起きていない。

 

無人状態。

山小屋のバックヤードも、真っ暗です。

 

 

借りたACアダプターを返却し、ゴミ袋に詰めた不要な荷物を預けようと思ったのですが、これでは、何ともなりません。

 

どうしていいか途方にくれました。

よく見ると、昼間の隅っこで、山小屋のお兄さんが1人寝袋の中に収まってスヤスヤ寝ています。

非常時の控えのためにここで寝ているのでしょうか、起こすのもはばかられます。

 

というか起こしても良いのでしょうか。

というか、ホントは、何のためにここで寝ているのか、よくわからない…。

よくこんなところで安眠できるな…。

 

思案の末、お礼と荷物を預かってほしい旨を書いた置き手紙をし、カウンターのところに置いて出発しました。

夜中の2時20分、出発です。

 

空の様子。

 

見上げる山頂の様子。

 

下界、駿河湾方面の様子。

 

表は、予想外にも登山者は、ほぼいません。

もちろん照明のない登山道は、もちろん真っ暗です。

 

暗闇の中を1人登山、というのは、甚だ心細かったのですが、幸いにもヘッドライトが足元をちゃんと照らしてくれ、歩くことができました。

 

登山道も、両側にロープが貼ってあり、所々大きめの石に白い矢印が書いてあるので、道に迷う事はなさそうです。

 

おっかなびっくりの山小屋生活を経験し、頂上までの道を一歩一歩上っていくソルトちゃんでした。

(次号に続く)

深蒸し、火入香って、何?緑茶の飲み比べセットをキッカケにようやく理解

「毎日1ミリ前進!」を目指す女性中間管理職ソルトちゃんです。

 

日本茶、いわゆる緑茶を、毎朝飲むようになって、5年ほど。

 

仲の良いお友達が、毎朝緑茶を一杯淹れて飲む様子を見ていて、粋な感じがし、いいなぁ、素敵だなあ…と思いました。

それから、真似をするようになったのがきっかけ。

 

それまでは、ウーロン茶とかプーアール茶とか、麦茶とか、湯をグラグラ沸かして、茶葉に、ザッと一気にかけて抽出する類のお茶。

 

そのほうが簡単でたくさん飲めるし、忙しいから効率的、ってな感じでした。

 

現在は、毎朝お湯を沸かして、ある一定の温度まで冷まし、緑茶を丁寧に飲むことを習慣にしております。

 

緑色が大好きなソルトちゃんにとって、緑茶は、自分の性に合ってるような気がします。

 

低めの温度で出した緑茶は、アミノ酸が抽出され、お砂糖とは違った微妙な感じの奥ゆかしい甘みがあります。

 

また、淹れた時、とてもきれいな緑色が出た時は、なんだかそれだけでとても嬉しくなります。

 

低めの温度とは、ソルトちゃんの経験値で言うと、60度位の温度です。

70度では、まだ、甘みをじっくり出すには温度が高いと感じます。

80度や、90度では熱すぎる感じがします。

 

しかし、実は、緑茶のことを、あんましよくわかってないソルト。

煎茶とか玉露とか、やぶきたとか、静岡茶とか、深蒸しとか、八女茶、、という言葉の意味を、正確に説明することができない…。

 

「なんだか、緑茶の雰囲気と、味が好き。詳しい事は分かりませんけど。」っていうレベルです。

 

日本茶に関する本を買ってみて、疑問が生じたときには、時間のある時にページをめくって調べてみるのですが、それでもいまいち理解が進まない…。

 

そんな中で、先日、訪れた静岡県のJR島田駅の改札の隣にある売店でこんな商品を見つけました。

 

日本茶飲み比べセット。

 

 

 

「日本酒飲み比べセット」ではありません。

 

このブログは、音声入力で書いているのですが、最初、「ニホンチャノミクラベセット」と言ったら、「日本酒飲み比べセット」と変換されて出てきました…。

 

これは、蒸す、火入れ、の二つの工程に変化をつけた4種類の茶葉が30グラムずつ、そして、それらを、自分で好きなようにブレンドするための空っぽの缶が一個付いているセットです。

 

JR島田駅のガラス窓に描かれていた緑色を基調にした不思議なイラストたちとロゴ。

 

 

 

そのロゴが印刷された茶葉のパッケージが、可愛らしい感じ。

茶葉の種類ではなく、加工の工程を区別して商品化したマニアックな感じの特性。

これらに惹かれ、スルーし難くなり、購入して帰ってきました。

 

しばらくの間、毎朝、この4種類のお茶のうち、いずれか一品を選んで、飲み続けました。

4種類のお茶の説明書。

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説明書にある通り、70度のお湯で淹れて飲み続けました。

 

結果、「違いがわかる女」になったかと言われると、完全ではありませんが、なんとなくわかったような気がしたところで、茶葉が尽きました。

 

ここで、ソルトちゃんが茶葉を加工する工程について、理解したことについて紹介いたします。

 

茶葉を加工する工程は、大きく分けて2つあります。

 

一つは、お茶の生産農家さんが行う作業。

これを、荒茶を作る作業といいます。

 

二つ目は、その後に行う工程で、お茶の加工業者さんが行う作業。

これを、仕上げの作業といいます。

 

「深蒸し」という種類のお茶は、お茶の生産農家さんが行う荒茶を作る工程の1つから、できあがるものです。

 

つんだばかりの生のお茶葉が、酸化して痛まないように行う作業、これが「蒸し」です。

文字通り、茶葉を蒸す作業です。

普通は30〜40秒程度のものを、深蒸しの場合は60〜120秒ほど、若干長めに蒸すものです。

長めに蒸したものを「深蒸し茶」と呼びます。

深蒸し茶を淹れると、とてもとても濃くて深いキレイな緑色が出ます。

 

 

そして、「火入れ」という工程、そして、「火入れ香」と呼ぶ香りがあります。

 

この仕入れは、お茶の加工業者さんが行う作業によるもので、生産農家さんが作った荒茶を乾燥させる作業のことです。

 

この作業により、お茶に香ばしい香りがつきます。

温度が高ければ高いほど、香ばしい香りや風味がつきます。

温度が低ければ、茶葉本来の香りが残ります。

 

緑茶を飲んでいて、緑茶の割には、なんだか香ばしいなぁと思うものが過去にありましたが、この説明で、あーこれは火入れの温度が、高いことによるものなのだ、と、ようやく理解ができました。

 

以上、島田の緑茶飲み比べセットを買って飲んでみて、加えて、今までに購入したテキストを読み直して、理解したことです。

 

学習とは、文字で読むだけでは、身に付かない。

実際に見て、やってみて、味わってみる、五感を使うことにより理解が進む。

 

今回購入した緑茶セットは、「あーおいしかった」ということだけでなく、学ぶこととはどういうことか、ということを、身をもって実感できた次第です。

こういった学習こそが、楽しく人生を豊かにするものなんだろうな、と、思いました。

 

なお、この緑茶セットについて、ネットで調べてみましたが、思ったほど情報があまりなくて、根気よく調べてみたら、通販でも購入することができることがわかりました。

島田市緑茶化計画オリジナル緑茶ブランド「Green Ci-Tea Vol.1」

 

 

 

また、島田市へのふるさと納税を10,000円以上することによって、いただくこともできます。

ふるさとチョイスのホームページ

 

 

いい物なので、もう少し販売促進のためのPRをするといいのに…と思いました。

 

【参考文献】

日本茶のすべてがわかる本(農文協)

 

 

新版 日本茶の図鑑 (株式会社マイナビ出版)

 

 

齢51にしておひとりさま富士登山に成功!(登山初心者ソルトちゃんの体験記)

「毎日1ミリ前進!」を目指す女性中間管理職ソルトちゃんです。

 

この夏、思い立って富士登山に挑戦しました。

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51歳。

登山、ほぼ初心者。

300〜1,000メートル位の登山を、年に3回くらい。

登山用品として持っている物は、マイトレッキングシューズと、マイ登山用靴下のみ。

ザックとかストックとかウェアは、持っていない。

ラソンは、大嫌い。

持久力なし。

だけど、家の中も含め、1日1万歩目指して歩いてはいる。

筋トレは、スクワットを含め、毎日15分位を嗜む程度。

好奇心は、かなり旺盛。

 

こんな条件のソルトちゃん。

 

その決心や各種準備などについては、別のブログで紹介しております。

 

本日は、富士山の頂上に至るまでの景色と、その時の心情について書いていきたいと思います。

 

8月の下旬の平日、会社の仕事のお休みを取りました。

朝7時に家族を置いて、家を出て、一人で自家用車で高速道路を飛ばし、約3時間かけてやって来ました。

富士宮市にある富岳温泉花の湯まで。

そこから、旅行会社に手配してもらった大型バスに揺られ、富士宮口の五合目へ。

 

 

家を出て、5時間後に富士宮口の五合目に到着。

ここで、レンタルの申し込みをしたウェアやストック、ザックを受け取り、持ってきた荷物をイソイソとザックに詰めこみます。

 

こんな感じで詰め替え完了。

ザック、パンパン…。

 

ついでに、準備体操のため、ラジオ体操第二をやったりして。

第一じゃなくてなぜか第二。

 

そうこうしているうちに、薄い空気に慣れるための五合目での1時間が過ぎました。

 

ようやく、登山口まで歩いて行きます。

この日は、雲1つないとても良いお天気。

 

ここから、富士山を下から見上げるだけで、何だか、もう、ワクワクしてきて、嬉しくなってきます。

 

だって、

 

マイペースで活動できる一人の時間をとことん持つことができて、

自宅から、はるばる富士山の麓までたどり着けただけでも結構な達成感だし、

そして、雲1つないような絶好のお天気で、富士山をこのアングルで見上げることができる

 

もんですから。

 

これだけでものすごい贅沢な気分。

 

さて、いよいよ、登山開始です。

標高2400メートルからのスタート。

1日目の目的地は、標高2,780メートルの新7合目にある山小屋、御来光山荘。

 

高山病にならぬよう、そして万一の荒天でもすぐに、撤退できるよう、なるべく下のほうの山小屋に泊まることとしたのです。

 

あちこちの景色を、スマホでパシャパシャとりながら、ウキウキ、ワクワク、マイペースで登ります。

 

富士宮口ルートは、お天気がいいと、こうやって山頂までが見通せます。

 

途中、お腹が空いてきたので、標高2,463メートルの六合目で、休憩を兼ねて、おやつとして、ご飯を食べることとしました。

雲海荘でお世話になりました。

 

ホント

名前通り、見渡すかぎり雲海です。

 

 

山小屋の方は、とてもにこやかでフレンドリー。

初めての富士山小屋体験としてはイイ感じです。

 

チャーハンを注文。

 

 

うまい!

 

基礎代謝が落ちてきた今の年齢で、普段は炭水化物は、そう食べたくないような体になってきましたが、今日みたいに体をひたすら動かしたときのご飯は、ほんとにおいしい。

 

ペロリと食べてしまいました。

 

まだ、六合目だけど、「ソルト、あの富士山に登っているんだわ〜!」という気分で、思いっきりひとり盛り上がっております。

「ああ、こういう時、お仲間がいるといろんな思いを共有できるのに」という思いがよぎったりします。

だけど、「イヤイヤ、ソルトちゃん、今回は、おひとりさまを楽しむために来たんだから…。」

 

快適な雲海荘で、十分に休憩を取った後、新七合目を目指します。

 

 

これまた、マイペースで。

写真をパシャパシャとりながら、ゆっくりゆっくり登っていきました。

 

少し登って見下ろすと、さっきまでいた六合目の山小屋の屋根が…。

ソルト、さっきまであそこにいたんだけど、もうここまで登ってきたんだわ〜、と、自分の成果が目に見てとれるので、なんだか達成感を覚えます。

 

見上げると、富士山の頂上が…。

目指すはあそこ。

「自分の目標が目で見える」というのは、普段、そうそうないので、分かりやすく、清々しい心持ちがします。

ホント、絶景だと思いました。

 

ここまで登ってくると、お隣の宝永山も向こう側、横のほうに見えます。

 

何を見ても珍しく、ウキウキ、楽しい。

 

まだまだ緑があるけれど、足元が、溶岩の塊だらけ!やっぱり富士山は火山なんだわ!

 

しかし、登っていくにつれ、だんだんとちょっと歩くだけで、息が切れるようになり、休憩も頻繁に取るようになりました。

 

1 時間半で登るはずのコースを、倍の3時間もかけ、お日様が夕日になりかかった頃、無事、宿泊先の御来光山荘に到着。

 

夕日に照らされた山肌や雲を見ながら、感激しきりのソルト。

 

まだまだこの時点では、楽しい楽しい富士登山でした…

(次回に続く)

メンタル強め美女白川さんを見習ってアナログ的に自分を癒やすことをやってみたいと思う

「毎日1ミリ前進!」を目指す女性中間管理職ソルトちゃんです。


先週の土曜、なんだかバテバテで、起き上がれず、だるい日がありました。

その時、布団の上でひたすらKindleペーパーホワイトで、漫画を読んでいたのですが、「メンタル強め美女白川さん3」を読んで、「ああ、これはいいなあ」と思ったことがありました。
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Amazon.co.jp: メンタル強め美女白川さん3【電子特典付き】 (コミックエッセイ) eBook : 獅子: 本

巻頭にあるストーリーです。


主人公の白川さんが、会社の出来事、私生活の出来事で、うまく行かないことが続き、落ち込み、疲れ果てて家に帰宅するのですが、そんな自分をリセットするために、素敵なおまじないを自分にかけていたのです。


それは、「秘密の安心カード」を、じっくり見返すというものです。


秘密の安心カードとは、誰かから褒められた言葉、自分が勇気づけらた言葉、など、前向き、ポジティブになれるフレーズ集を、一つ一つお気に入りのカードにあらかじめ書いておいたものです。


カードは、自分が気に入ったデザイン、形のものを使います。

お気に入りのフレーズを、何枚か手書きで書き溜めます。

カードには、お気に入りのアロマや香水の香りを少し染み込ませておきます。

これらのカードを、お菓子の空き缶に入れておきます。


とことん落ち込んだ時、その缶を開け、中のカードを一枚一枚取り出して、見返すのです。

書いた時の気分や出来事を思い出しながら、じっくりと。


そうすることによって、心のトゲトゲや、凹んだ気持ちを柔らかくほぐしていく、というものです。

これを見たときに素敵なお話だなぁ、、と思いました。

 

デジタルの時代に、敢えてアナログな手段を取っているところが、動ではなく静の手段で、癒していく感じで、いいなあと。

 

自分の五感を使って、元気を取り戻すところが、健全な感じで。

 

一人で根暗に、、、ではなく、一人の時間を楽しみながら、自分で自分を癒していくのが、大人な感じ。

 

誰かにグダグダとグチを言うのではなく、スックと自立した様子で、そのカードを一枚一枚見て、立ち直っていくさまが、非常に美しい。


「メンタル強め美女白川さん」シリーズのお話は、ブラック、ネガティヴに引き寄せられそうな人のココロを、こっち側、温かな人間らしい側へ引き戻してくれるストーリーの漫画だと思います。

これを、説教じみている、良い子すぎる、と、評価する人もいるかもしれません。

しかし、私は、とても良いストーリーだと思います。


ネガティヴになりがちな自分を、良い意味で肯定的に見る

人の善性に訴えかける、人にはそれぞれの事情がある

変わるべきは、周りではなく自分の心のあり方

自分もハッピーになり、そして、周りもハッピーになれるように、周りに緩やかに波を起こしていこう!


と、思えます。


ソルトちゃんは、ややスマホやデジタルモノに頼りがちで、却ってそれで疲れてしまうところがあります。

自分ももう少し、白川さんみたく、アナログ的な取り組みをしてみたく思いました。

そして、自分を大切に取り扱えるような「安心カード」を作ってみよかな、と、思った次第です。

書評:内田和成さんの「仮説思考」を読み、コンサルタントの思考に近づけるかなと期待

「毎日1ミリ前進!」を目指す女性中間管理職ソルトちゃんです。


コンサルタント、と聞くと、

とてもハイスペックな思考を持っている職種の人

ハイスペックな思考とは、

頭が良い、分析能力に長けているなどなど…


仕事人として憧れます。


そんな中、この本を読みました。


仮説思考―BCG流 問題発見・解決の発想法 内田和成の思考

仮説思考―BCG流 問題発見・解決の発想法 内田和成の思考 | 内田 和成 | ビジネス教育 | Kindleストア | Amazon

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著者の内田和也さんは、コンサルタント

BCG(ボストンコンサルティンググループ)の日本代表だった方です。


読んで、理解したことは、次のとおりです。

 

  1. 誰でも、コンサルタント的思考はできる。
  2. そのために、博覧強記みたいになんでもかんでも知識を仕入れる必要はない。
  3. まずは今持っている手持ちの情報で、考える、考える、考える、そして動く。これらを早く繰り返す。
  4. メゲない。

です。

以下、その詳細について書いていきます。


内田さんは、情報が多ければ多いほど正しい決定ができるか否かという問いに対し、NOと言っています。


情報収集に時間をかけすぎることにより、肝心な意思決定を短い時間で、「エイヤー」でやらざるをえなくなってしまったり、情報が多いが故に、いらない情報にとらわれて意思決定が遅くなるという弊害をあげています。


完璧を期して網羅的に情報を集める。

そうこうしているうちに新しい事実が出てきて、意思決定ができなくなる。

これが網羅思考。


グズグズして、何もしないことの方が、リスクだ、とも言っています。


内田さんが、コンサルタントをしていて、ダメな企業だなぁと思ったのは、完璧主義である企業、人の提案には、まず批判やあら探しから入る、そしてそれについて悪気がない企業、とのこと。

そして、そういった企業は、頭の良い人が多い企業、例えば伝統的大企業に多いとこのこと。


ソルトちゃんの会社が、まさにそれ!

去年まで一緒に仕事をしていた上司が、まさにそれ!!


この上司。

意思決定が遅い上に、部下に対し瑣末な手直しを何度も命じ、そして方向転換をいきなりする、そして仕事は進まない、、、。部下ガックリ。


という感じで、随分苦しめられました。


なんだかこの本の記述を読んで、

「まさにあの上司!ほらごらん!ずいぶんダメ出しされたけど、ソルトちゃんの考え方は間違っていなかったんだわ🎵」

と、溜飲が下がる思いがしました。

そして、自分自身がそんな上司にならぬようにと改めて気が引き締まる思いをした次第です。


ああ、グチの回想録と、なってしまいました。


以下に、この本を読んで、ソルトちゃん自身が、得た知見、気をつけるべきことについて述べます。


①仮説を立てる上で活用する数字は、小数点までの細かいものでなく、ヒトケタで十分。

精緻な細かいものでなくてよい。

細かいところにこだわりすぎるなということでしょう。

それでも、数字で、モノを考えることは、必要ということ。


②分析をする目的は3つ。

1つ目は目的を発見すること、2つ目は相手を説得するため、3つ目は自分を納得させるため。

人は、様々なことを考えて、結論を出そうとします。

その際に行う分析の目的を明確にしておく必要があるなと思いました。

何のための分析かということが、ボヤけてくると、迷走することとなってしまいます。


③分析の手法

1つは定量分析、もう一つは定性分析。

分析手法は、仕事に就いてから、会社でガチで習う事はありません。

この本には、コンサルタントとして実際に企業に対して行った分析の具体例をわかりやすくして、考え方が示されていました。

この定量分析の方については、ソルトちゃんは、意識して使ったことがなかったと思います。

意図的にフレームワークとして使っていきたいと思います。


手法は4つ挙げられていました。


1つ目は、比較・差異分析

一見すると、どちらにメリットがあるのか、どちらが優位なのか分からないけれど、数に表し、並べて違いを見てみるということです。

そうすると、意外な結果が見えてくる、とのことです。


2つ目は、時系列で見る・長いスパンで物事を見る 

これは、なんとなくわかるような気がします。いつ

ただ自分がよく使うのは、去年とか一昨年とか、過去3年程度で物事を考えているやり方です。

もう少し長い5年とか10年とかいうスパンでさかのぼって見た上で考える、という手法は身に付けたいと思いました。


3つ目は、分布図による分析

わかっている事象を分布図に表す、要は見える化するということです。

それにより、見えてくることがあるということです。

頭の中でうっすら考えているだけでは、いかんということでしょう。


4つ目は、因数分解による分析

その物事を構成している要素を、よく考えて分解する、そしてさらに分解する、そしてもっと分解する。

細かく分解することにより、その物事がどんな形で成り立っているのかということを理解し、その物事を生成している要素の中で、何か解決策がないかと、考えるます。


④あと、仮説思考をするための頭の使い方についての記述も参考となりました。

オズボーンの9つのチェックリストのことを思い出しました。

アイディア欠乏の処方箋「オズボーンのチェックリスト」とその活用法|ものづくりの現場トピックス | キーエンス

ただし知っているだけでは使いこなせない、普段から意識してこういった考え方を使おうと心に留めておく必要があるなと思った次第です。


④少ない情報で短期間で答えを出して実行する、このサイクルをたくさん回す。

この本では、知的タフネスという言葉を使っていました。

仮説思考ができるのは、勘が良いとかIQが高いとかいう問題ではないとのことです。

とにかく失敗や経験を繰り返し、それに対してめげない、打たれ強いことが必要とのことです。

あと、時間とのプレッシャーの中でやっていくことについてもなるほどと思いました。

以前読んだ「0秒思考」を思い出しました。

極めて短い時間で、深掘りをして考えることにより、良い考えが浮かんでくるということです。


https://saltchan.hatenablog.jp/entry/2021/10/12/163420

長い時間をかけてダラダラやっていても、妙案が出ないということなのですね。


短時間で勝負!


以上、自分自身にとっては、気づきの多い本でした。


ただ、これらは、使いこなしてなんぼの話です。


「今日は試しにこの手法で、仮説思考やってみようかな🎵」という軽い感じで、継続して実践し続けることが大事なんだなと心得ました。