女性中間管理職ソルトの「へーそうなんだ~」日記

中間管理職、主婦業そして母親業やってます。自由に生き、自立した女性を目指し、好奇心の赴くままに生きています。また、またそんなお仲間を増やしたい。フォローよろしくお願いします。

前向きではない部下課長の言葉にがっくりするも、思い直す

「毎日1ミリ前進!」を目指す女性中間管理職ソルトちゃんです。

 

前向きではない人とのやりとり。

楽しくないことこの上ないですが、それが、自分の部下であったりすると、余計に残念な気分になり、モヤモヤするものです。

 

会社で朝のミーティングをやっている最中のこと。

 

「T君の〇〇は、いつやるの?」

うちのK課長に、若手社員T君の仕事のことを尋ねました。

 

実はこの問いかけ、今日が初めてではありません。

今年度に入ってから、今までに幾度となく、問いかけたものです。

 

K課長「9月中には、いつやるか決めます。」という回答でした。

ソルトちゃん、「今月中に決める、のではなくて、今月中にはT君には〇〇を、1度はやって欲しいのだけれども。」と返しました。

すると、K課長、「〇〇は、最近、上からやるようにと、言われていないのに、やる必要があるのですか?」と言ってきたのです。

 

ソルトちゃん、唖然となりました。

 

上から、上司から、言われなければ、やらずに済ませよう、という考えが気に入りませんでした。

 

上からというのは、K課長の直属の上司のソルトちゃんではなく、もっと上の上司からということなのでしょう。

そのもっと上の役職の人から言われていないのに、やる必要があるのか?という意味のようです。

 

〇〇とは何か?

 

それは、リモートワークのことです。

 

現在、ソルトちゃんの会社では、すべての社員にリモートワーク用のパソコンを貸与していません。

予算の関係上、選ばれた一部の社員のみに貸与している、という状況です。

 

今年度、会社からリモートワーク用のパソコンが、T君に貸与されました。

T君、電話対応や他部署の社員から照会を受けたり、などで自分の仕事が進まないことがよくあります。

T君は、仕事はマイペースで時間がかかりますが、作り上げる資料等の仕事は、なかなか立派なものです。

他所から邪魔が入らないよう、リモートワークをするにはうってつけだ、と思いました。

 

しかし、T君は、この数か月の間、一度もリモートワークにチャレンジしていないのです。

T君は、リモートワークに必要なパソコンの設定すら、終わっていない状態でした。

 

世間のデスクワークをする会社では、リモートワークが一般的になってきました。

 

リモートワークをすると、周りから仕事ぶりを始終監視されるわけではないし、邪魔が入ることはないので、一見すると、作業が効率的に進むような感じがします。

しかし、それはやる仕事の内容によりけりです。

 

実際にやってみるとわかるのですが、今までの仕事のやり方について、考えさせられます。

会社のメンバーとのコミュニケーションの取り方を工夫する力、自分自身で自分の時間を管理する力、自分で自分の仕事を進捗管理する力、などが必要となってきます。

 

また、家の中でじっとしていることにより、体を動かさないことによるデメリットなども発生します。

 

それらのいろんなことを含め、どうしたら、今までと違う仕事のやり方で、成果が出せるか、ということを考える良い機会となります。

 

今の時代の流れを考えるに、時間と場所に縛られなくても成果を出す、というリモートワークのやり方を、模索していくことは社員一人一人にとって必要だと、ソルトちゃんは考えます。

 

そきて、決まった時間に会社に拘束され、その時間だけ会社の建物の中にいれば、仕事をやったような気持ちになる、という仕事のやり方に慣れている人たちにとっては、特に厳しい時代になりつつある、と思います。

 

K課長には、そういった事情と、社員に与えられた機会を無駄にしている現状について、気づいて欲しかったのですが、どうやら、彼は、リモートワークを、「半分休みの勤務」と勘違いしているようです。

 

K課長は、更に、「リモートワークで、一体どんな仕事をすればいいんですか?」と、ソルトちゃんに聞いてきたのです。

このでは、質問をしてくるようでは、部下にリモートワークをするように、とは説得できないでしょう。

部下もそんな上司の下では、「リモートワークをやります」とは言いにくいでしょう。

 

時代の先を見据えたモノの考え方が、できていない。

→新しい考え方を取り入れ、チャレンジする思考を持ってない。

 

今現在、上から言われないから、やる必要はない、という指示待ちの考え方をしている。

→管理者なのに考えが浅く、指示待ちスタンス。

 

何よりも、直属の上司であるソルトちゃんが、何度言っても実行しない。

→ソルトちゃんの考えや言うことを理解していない。

また、ソルトちゃんを上司として信用していない。

 

以上の点で、ソルトちゃんは、腹ただしく、残念な気持ちとなりました。

 

その日は、それから、ゆううつになりました。

 

信頼のおける先輩にこのことを相談したところ、「彼は、そういう人材なので放っておけ。そんなに期待するな。自分のメンタルがやられてしまうぞ」と、言われました。

そう言われて、少し気分が落ちつきました。

K課長は、ソルトちゃんと同じ年齢ですが、ずっと同じ役職のまま、あちこちの部署をたらい回しになっている人材なのです。

確かに、仕事の評判は芳しくない。

 

先輩からのアドバイスに、「そうだよねえ」と思いましたが、それでもなんだか完全にシックリしません。

 

自宅に戻ってから、継続して読んでいる「7つの習慣」を、開いてみました。

 

今読んでいる箇所に、対人関係で重要となる「信頼残高」のことが書いてあります。

 

自分の都合だけで、相手に話をしたところで、相手からの信頼は獲得できない。

相手を愛すること、理解することに努め、自分に対する相手の信頼残高を貯めておかないと、相手は自分の言うことは理解してくれないし、動いてくれない、という趣旨のことが書かれています。

 

何の見返りも求めず本心から無条件で愛することによって、相手は安心感を得、心が安定する。

 

このくだりを読み、もう少し、K課長のことを根気よく理解することをソルトちゃん自身がやってみよう、と思い直すことができました。

自分だけが正しい、と、思い込まないようにしよう、と思い直しました。

 

K課長は、今の仕事で、できていないことがたくさんあるので、余裕をなくしているのでしょう。

目の前の仕事をこなすことに精一杯になっている人に、先のことを見据えろ、と、言ったところで、腹の底から理解できないことでしょう。

 

ソルトちゃんは、自分の考えていることを、K課長に伝えているつもりになっていますが、それはK課長にはしっかり腹落ちしていないのでしょう。

 

明日になったら、K課長の関心ごとを観察して、もう少し話を聞くようにしよう、と思いました。

今までも、K課長の長い長い話を根気よく聞いてきたつもりですが、ソルトちゃんの価値観が邪魔をして、まだまだ見えていないところがあるのでしょう。

解決策は、探せばある。

 

そう考えたら、ソルトちゃんの気持ちが、かなり落ち着いてきました。

とはいっても、すぐにはうまくいかないかもしれません。

 

だけど、自分の心から納得したやり方、考え方で、人とのやりとりを進めていこうと思います。

それが、より良い自分を作り上げるための鍛錬でもあるし、また、お互いに取ってストレスの少ない良い仕事をするための方策でもあるでしょうから。