女性中間管理職ソルトの「へーそうなんだ~」日記

中間管理職、主婦業そして母親業やってます。自由に生き、自立した女性を目指し、好奇心の赴くままに生きています。また、またそんなお仲間を増やしたい。フォローよろしくお願いします。

書評:デール・カーネギーの「人を動かす」を久しぶりに読んでみて「やっぱ、そうだよなぁ」と納得する

デール・カーネギーの本は、「人を動かす」だけでなく、「道は開ける」も有名である。

これらは、ビジネスに役に立つ自己啓発書、というレベルのものではなく、公私ともにより良く生きるための人生の指南書、という位置づけの本であると思う。

 


人を動かす 文庫版

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ソルトちゃん、大学生の時にデール・カーネギーの本をお友達からもらって、手に入れた。

しかし、その頃は全く読まず。

記憶が間違っていなければ、就職してからの20~30代の時は、本棚の肥やし状態。

今まで、引っ越しを4回ほどしたが、内容が素晴らしい貴重な本だということはわかっていたので、手放す事はせず、一応、持って移動はした。

それでも、ほとんど読まず。

 


40代後半~50代の人生も中盤戦となってから、人間と人間の関係性について思い悩むことがよくあり、この本の必要性に駆られ、やっとこさまともに読むようになった、という体たらくである。

というか、この歳になってから、書いてあることについて、心から理解ができるようになった、と言った方が適切である。

 


読んでみて感じたことは、次の3つ

 


1自分自身の今までの言動が恥ずかしくなる

穴があったら入りたくなるような気分になる。

大いに反省。

しかし、内容の理解はできても、いかなる時でも実施することの難しさを痛感。

 


2ここに書いてあることが、人と人とが関わっていく上での原理原則なんだ、と思うと、ホッとさせられる

人を騙すとか、貶めるとか、人より上に立とうという処世術では、所詮付け焼き刃であるということがわかる。

心理的安全が確保されたような気分になる。

 


3所々にジョークがちりばめてあるので面白い

堅苦しい自己啓発書ではなく、表現にユーモアが効いていて、クスリとさせられる。

家庭生活を円満に送るためのエピソードなども、非常にウィットに富んだ書きぶりである。

この辺は、アメリカ人ならではの著作だなと感じる。

 


歴代のアメリカ大統領や、その他、政治に関わっている人々や、ナポレオン、古くはソクラテスなど、著名人のエピソードがでてくる。

ソルトちゃん達、現代の人々が、どのように振る舞ってどのように言葉を選べば、より良い人生を送ることができるのかということについて、わかりやすく書かれている。

 


なお、どんなことが書いてあるかと言うと、要旨は、次のとおり。

 


◻️自分の主張を押し通すのではなく、相手を理解することに努めること。

◻️どのような人であっても、思いを持っていて、認めて欲しい、尊重してほしい、という自己受容を欲する気持ちを持っている。

◻️相手を認め、尊重して、初めて、相手はこちらの話を聞いてくれる。それをせずして、相手を批判したり、命令しても、動いてもらうことはできない。

◻️人と向き合う時は、心からの誠意を持って、笑顔で、穏やかに接すること。

◻️自分の誤りを認めること。批判をしたり、議論をしてはいけない。

 


人に気持ちよく動いてもらうためには、上から目線で命令をしたり、威圧したり、けなしては、いけないのだ。

年齢が下であろうと、自分より弱そうに見える人であっても、お店の店員さんで、こちらがお金を払う立場であっても、対等な関係なのだ。

敬意を払って、そして、相手に関心を抱き、相手が気持ちよく動いてくれるように言葉をかけ、向き合うべきである。

 


いずれのエピソードも「なるほどなぁ…」と感心をするソルトちゃん。

しかし、これを、常日ごろ実践することの難しさを、母になり、管理職になった今、ひしひしと感じる。

 


ややもすれば、「自分が年上だから、ある程度のことをしても許される」という気持ちになってしまいがちなところが、あるからである。

また、会社での役職が上になると、部下社員は自分の正直な気持ちを包んでしまって、言ってくれないこともあるからである。

これは親子関係でも同様である。

 


自分自身の中に、余裕と、誇りの気持ちがないと、この本に書いてある事は、継続して実践出来ないのである。

この辺りの話は、スキルではなく、自分の人格を磨くことにつながる話でもある。

小手先の技術で何とかなるというものではない。

読んでみて、引き続き、自分磨きに徹したいと思うソルトちゃんであった。

でも多分、一度読んでもまたまた余裕をなくすと

元の木阿弥になってしまうので、定期的に繰り返し読んで、自分を正すという、「バイブル」のような感じで、活用し続けるのがいいんだろうな、と思う。

 


因みに、この本は、スティーブンRコヴィーの「7つの習慣」に書いてある内容と通ずるところがあるなあ、と、思う。

 


完訳 7つの習慣 人格主義の回復:

Powerful Lessons in Personal Change https://www.amazon.co.jp/dp/B00KFB5DJC/ref=cm_sw_r_cp_api_F435TNQZ03VB8E4SNM6C

 


まだ、読んだことがない方は、どちらの本からでも良いので、お読みいただくと、気持ちが、シャンと起き上がり、ピュアでまっすぐになれること請け合いです。