数字でモノを考える、ってよく言う。
ビジネスの場では、数字でモノを考えるのは、必要な要素である、ともよく言う。
ソルトちゃん、数学が苦手である。
というか、小学生の頃から、算数の授業も苦手であった。
計算すると、すぐに間違えるし、中学高校とだんだん難しくなるにつれ、問題の解き方がちっともわからない。
焦るとますますわからない。
計算ミスもよくしていた。
子供の頃、そろばん塾にも通っていたが、なかなか検定試験が通らず、結局3級止まりで終わってしまった。
親から、小さい頃から「お前は算数が苦手なんだから」と言われ続け、それが呪文のように自分に刷り込まれたせいなのか?
大人になった今でも、数字の問題についてはアレルギーを覚える。
しかし、仕事柄、数字が苦手という訳にもいかない。
ソルトちゃんは、どちらかと言うと、人の心の感情的な面に訴えかけて、相手に理解してもらおう、というタイプである。
だから、感情では動かないガンコ上司や、イジワルで屁理屈を言う年上同僚などは、数字や論理的思考で説得して、応酬する、というやり方を身に付けたいところである。
あと、部下社員たちを説得したり、指示を出したりする時にも、数値で示したいし、部下たちも数値でモノを考えるようになってほしい。
そこら辺が、完全にうまくができていないソルトちゃんである。
「いい加減ここらでなんとかせねば、、、」という思いがあり、たまたま目に留まった深沢真太郎氏の本を手に取り、そして、たまたま見つけた氏のオンラインセミナーを受講することとした。
【参考:深沢真太郎さんのことが分かるページ】
https://president.jp/list/author/%E6%B7%B1%E6%B2%A2%20%E7%9C%9F%E5%A4%AA%E9%83%8E
数字でモノを考えるというのは、数学ができてもできなくても大丈夫だ、という深沢講師の話に、まずは、ほっとする。
そして、「数字は覚悟だ」という聞いたことのないフレーズを聞く。
「??」
説明を聞いてみて、理解をする。
数学的思考と言うのは、数字でモノを考えるという覚悟(あらかじめルール付けをハッキリさせる)をし、それに従って、自らの判断を常に同じルールでし続けるということであった。
確かにそれであれば、考えや選択がブレる事はない。
その場その場の感覚で、なんとなく物を決めたり、言葉を発していたら、仕事の場合、現場は右往左往してしまう。
ある一定のルールをもとに、物事を判断していれば、お互いの共有認識がズレる可能性は、低くなり、仕事の方向性が限りなく一致するであろう。
管理職の仕事は、(自分で)決めて×(部下を)動かす、こと、なので、この時、数値化をしておくことが重要であるということ。
フムフム…。
次に深沢氏が説明したことは、なるほどそうだよなぁと思ったが、自分がちっともできていない事に気づき、はっとさせられる。
管理職が数字を使うというのは、どういうことかを、具体的に考えるための10個の質問が、セミナーの受講者に投げかけられた。
この質問に1つずつ自分なりの答えを出そうとするが、即答できない。書き出せない。
その10個の質問とは次のとおりである。
1あなたは何をどうしたいの?
2その実現のために何をどうしたいの?
3そのための現状を正しく把握していますか?
4正しく把握とは何を把握することですか?
5それは具体的に数値でいくつでしょうか?
6もしその数値が把握できないとしたら、その理由は何でしょうか?
7どうすればその数値が把握できる環境になるでしょうか?
8どうしてもできなければ、別の数字で把握できる可能性はあるでしょうか?
9それらの数値のどれがいくらになることを目指しますか?
10それを達成するためには具体的に何をどうしますか?
いわゆる、自分がやりたいことや、目の前の現状を、どれぐらい明確にはっきりさせているか?という質問である。
深沢氏は、これを定義づけ、とか、覚悟、はっきりさせることへの意志、という言葉で表現する。
これが曖昧だから、自分自身の仕事も曖昧になってしまう、上司にも、部下にも、十分に伝わらない場面があるのは、これらに曖昧さがあるからなのだ、ということについて、ソルトちゃん、強く自覚する。
しかし、日々の業務を、このフレームワークを使って常に考え続けるというのは、非常に骨が折れることだなぁと思う。
繰り返せば、段々と慣れていき、瞬時に定義付けができるのかもしれない。
しかし、今までの自分自身の思考パターンにない問いかけがあったりすると、少し自分の中での再現性が低いなぁと、いう風に感じてしまったソルトちゃんである。
例えば、1の質問については、ソルトちゃんの考えの一つは、
部下社員が生き生きと楽しく仕事ができる環境を作る、
である。
しかし、それに対する2の質問への答えは、
・部下たちに、仕事だけでなくプライベートで大事にしていることを理解する。
・部下たちに関心を持つようにする。
・健康やお金の事など、生活をしていく上で、バランスを保ちたい情報について、良い情報を提供し続ける。
・職場の中で、笑いが起きるような環境を努めて作る
…etc.....。
と答えられるものの、3の質問の答えとなると、もう、細かく現状を把握できていないことに気付く。
質問4以降になると、だんだん、考えることがめんどくさくなってくる。
全然、ちゃんと考えてないや…。
あと、深沢氏が投げかけた質問に、次のようなものがある。
成果を出す管理職とそうでない管理職との違いがわかる3つの質問だそうな。
1あなたの仕事はなんですか?
2それはできていますか?
3それをどう証明しますか?
質問3となると、これはまた難しい。
自分の仕事を定量的に表現するという、定義付けが出来ていない…。
あと、管理職の仕事とは、部下に、具体的な指示を出してやってもらうことが必要とのこと。
多分、これ、ソルトちゃんだけでなく、うちの会社の管理職はほとんどができてないと思う。
大体みんな、「自分で考えてやれ」的な指示で、具体的なことを言わないし。
しかし、これらができれば、かなり進化した管理職になれると思う。
結局のところ、管理職は、ボキャブラリーや表現する能力をもっと身に付けて、人に具体的、数量的に示すことが必要なんだ、とソルトちゃんは思う。
ソルトちゃん、深沢講師に質問をする。
「部下たちが数字でモノを考えられるようにするにはどうしたらよいでしょうか?」
深沢講師の答えは次のとおり。
「数値で喋ることをチームの習慣としてはどうでしょうか?
数会話(数字で会話をする)でないと、聞いてもらえない、と、いうような風にするということです。」
なるほどね〜。
これは、自分自身の厳しさとか、一環した対応の仕方が必要だわ。
今回のセミナーは、自分自身ではあまりしっかりと考えたことのないようなことばかりを教えてもらうことができ、自分の弱い所が分かった。
しかし、新しい考え方手法を学ぶことができたという点では、非常に有意義であったと思う。
学んだ思考を、すぐに習慣化できるか、とか、再現できるかということになると、まだまだ道は道そうな気がする。
数字でモノを考える、といったことを示唆してくれる学びを、もっともっと繰り返しやっていけば、もう少し自分の中で腹落ちをして、無意識の状態でもできるのかもしれない。
しかし、今回、Zoomシステムによるオンラインセミナーを聞いて残念に思ったことだが、顔出しをしない人が多すぎる。
30人ほどが聞いていたが、顔を常に出していたのはソルトちゃんのみ。
あと1人は、顔を出していたが、時々ビデオオフにしていて、他事をしながら聞いていたのか?よくわかんない。
残り28人は、最初から最後までビデオオフにしており、全く顔がわからない。
アイコン写真もない人がほとんど。
だから、どんな人が聞いているのか、どんな反応なのかということが、セミナー中、全くわからなかった。
これでは、講師に対する礼を失する感じがしてならなかった。
深沢講師も受講生の反応が分からないので、最初は戸惑い気味であった。
私がリアクションして手を振ったり頷いたりしたら、「ありがとうございます♪」とうれしそうであった。
講師もプロとは言え、生身の人間なのだから、良いセミナーを聞きたいと思うならば、講師が気分良くしゃべれるようなリアクションを受け手の側も示して、それなりの誠意を見せるべきではないのかなあ?と、ソルトちゃん、思った次第である。
管理職を対象としたセミナーなのに、みんなそんなことも、分からんのかなあ…。