何を今更…、と思われるかもしれませんが、ソルトちゃん、やっとこさコロナワクチンの接種の1回目と2回目を終えました。
ソルトちゃん、ワクチンという代物を、子供の頃以降、打った事はありません。
経験したのは。BCGとか種痘とか…。
今の方には、分かりませんよね。多分。
インフルエンザワクチンなど、勿論接種したことはありません。
それでもインフルエンザにかかったことは、1度もありません。
息子たちが保育園や小学生の頃、毎年のようにインフルエンザにかかりました。
しかし、使うタオルを一緒にしていても、その看病を普通にして、接触していても、それにより感染したことはありませんでした。
職場内で、インフルエンザが流行っても、感染ったこともありません。
カラダは、強靭なソルトちゃんです。
あと、ソルトちゃん、アレルギー体質でもありません。
巷では大流行し始めている花粉症にも、なったことがありません。
風邪をひくことも、発熱をすることも、滅多にありません。
だから、自分は免疫力が他の方よりかなり高いのだろう、と勝手に思って自画自賛しております。
メンタルは、けっこう弱いですが…。
だから、コロナウィルスが流行りはじめても、マスクや手洗い、うがいなど、通常の感染防止対策をしていれば、自分の体力・免疫力ならば感染しない、という根拠のない自信がありました。
そもそも、飲み屋さんのような繁華街には、寄り付かないし。
医療関係者の方や、世間の方々がこれを聞いたら、いい加減だ!根拠なし!非常識!と、怒ってしまうでしょう。
あと、ソルトちゃん、食品添加物、加工食品の類に対しても、ナーバスです。
だから、極力、異物を、自分の体の中に入れる事に対する抵抗もありました。
コロナワクチン推進派、反対派の本も、読んだりしました。
自分なりの意思を持って、接種はするまい、と思っていました。
ですが、少しずつ考え方を変えました。
万が一感染した場合、ワクチンを接種していないからだ、と後ろ指を刺されるのが嫌だからです。
会社で管理職をしていると、自己管理能力を問われます。
連日長時間勤務して、睡眠も食も疎かにして己の体を大事にせず、メタボになってしまった成人病予備軍のおじさん管理職達に、「自己管理能力がない」と、責められるような筋合いはない、と、心中強く思っていますが、そんなこと口を大にして言えません。
今のオミクロン株は感染力が強く、若年層もかかり、家庭でお子さん達から感染して陽性となった方を会社でも何人も見てきました。
ソルトちゃんの会社でも、100名規模の1部門全体が、感染者と濃厚接触者により、数日業務を停止した、というショッキングな出来事がありました。
もしも、自分の部署でこういう目に遭ったら、これはまずい。
自分が発生源になったら、尚更まずい。
あと、日本は別として、欧米諸国ではワクチン接種が義務化され、ワクチンを接種していないと飲食店などは出入り禁止、という話題も、兼ねてから聞いております。
ソルトちゃんは、今いる会社の中だけの狭い社会ではない、いろいろな別の世界に行ってみたいと思っているのです。
自分の世界を広げるためには、ワクチン接種はそのパスポートだ、と自分で自分を説得し、思い直しました。
さらに、もう一つ決心をした理由があります。
ソルトちゃん、昨年末に中和抗体検査というのを受けました。
コロナウィルスに対する抗体がどれぐらいあるかという検査です。
6000円ほど払って、医療機関で血液検査を受けました。
【参考:中和抗体検査とは?あと、お値段について】
https://www.shinkokai.jp/lp/neutralizing_antibody/https://www.midtown-meieki.jp/news/1646/
結果は、陰性。
そしてコロナウィルスに打ち勝つ位の十分な抗体は、全くありませんでした。
コロナには、今までかかったことがない、ということは、わかりました。ホッ。
だけどインフルにかからない、花粉症にならないような免疫力があっても、コロナに対する抗体は自然にはできあがっていない。
だから数値的には、感染する可能性は全くゼロではない。
ということで、やっとこさ重い腰を上げ、接種を決心した次第です。
以下は、かなりドキドキと緊張しながら、接種のために2回訪問した病院での体験記です。
予約した病院では、スタッフの方たちは、非常にてきぱきとしています。
今まで、コロナで大変輻輳した業務を経験することにより、オペレーションが確立し、かなり慣れているのでしょう。
案内の仕方や、声のかけ方、患者を待たせないような工夫など非常にこなれていて、スムーズです。
こちらの不安を和らげるような対応です。
決してぞんざいな対応はしていません。
接種する人々を受け入れるにあたり、かなり打ち合わせや、教育、意思疎通がスタッフ間でなされているのでしょう。
スタッフは女性が多く、例外なくにこやか、丁寧です。
どの方も、顔をそっと見上げてみたところ、マスクの上に見える2つの目は、例外なく、にっこりと笑っています。
笑顔は、本当に人の心をほっとさせてくれるものだと思いました。
ワクチン接種前に、ビクビクするする小心者ソルトちゃんは、2回ともその病院の5名ほどのスタッフとやりとりをしましたが、その度に、皆さんのニコッと笑った目に救われました。
10分ほど待たされて、診察室に通されました。
1回目の時は、全く段取りがわからなかったので、ソルトちゃん、オタオタしていました。
診察室の中に、医師とおぼしき男性が座っています。
最初に問診でもするのかな?と思いきや、もうそれがいきなりワクチン接種でした。
問診ナシ。
先生に肩を向けて座るように言われました。
相向かいで座って、「どうもよろしくお願いします」と、ロクに挨拶をする間もなし。
肩出して、と言われました。
てっきり腕に接種すると思いきや、コロナワクチンは、腕の上の方、要するに肩なんですね。
来ている服の袖は、肩が出るまで上がらないよう。
首から、襟を伸ばして肩をやっこらと出して、スタンバイしました。
1度も、ワクチン接種体験のないソルトちゃんは、これすらも、認識の違いに驚き、そして、少し動揺。
予想外のことが続くと、調子が外れ、不安になり、ココロがざわめきます。
先生に、チクッとするよ、と言われました。
確かに、チクッとしました。
ソルトちゃん、年4回ほど、体の中の栄養成分の過不足をチェックするため、血液検査をしています。
だから、血液を抜くための針には慣れています。
採血中、長時間針を刺されていることも苦痛ではありません。
しかし、ワクチン注射される方の針には慣れていません。
不安。
しかし、思いのほか、注射針は痛くなく、時間が短いのに驚きました。
そして、接種してくれた先生が、なんだか顔色が悪く不健康そうなのも少し驚きました。
「先生、過重労働で、疲れているのかしらん…」と、心配になりました。
やっぱり医療従事者は、色々大変なんだな。
本日、2回目の接種も、同じ先生に当たりました。
今回は、先生、少しばかりニッコリとしてくれました。
「2回目?」と意外そうな声で、確認されます。
今どき、2回目接種の人は、希少価値なんでしょう。
だけど、卑屈になる必要はありません。
「はい、2回目です。」と、不安を跳ねのけるよう、自信を持って、ソルトちゃん、答えます。
またもや、チクッとするよ、と言われて、はい、と、言って、先生が注射をするところをじっと見つめます。
先生、笑って、「見ちゃう?見ちゃうの?」と、おどけて言います。
ソルトちゃん、本日は2回目接種だし、少し余裕がありました。
「なかなかない経験なので、しっかり見ときます」と、ハッキリ、冗談めかして答えました。
よく観察すると、針は3~4センチ位あるように見えます。
それを、腕に垂直にブスっと、差し込むのですね。
2回目の接種も、直後は、さほど痛くありませんでした。
先生、「見る人は、あんまりいないんだよね」と笑っていました。
先生、前回の2週間前の時よりも、笑顔が見られて、元気な感じ。
ソルトちゃんも先生の笑顔を見て、接種後の不安が薄らぎます。
人並みに? 2回目までの接種を終えて、心理的に安心感を覚えました。
人と一緒、というのは、基本的に嫌いなソルトちゃんです。
しかし、こういった健康に関すること、自分の地位を不安定にさせる恐れのあるものは、人と違うと、漠然とした不安を覚えるものです。
ポリシーに負け、長いものに巻かれてしまった、という妙な敗北感も、全くない訳ではありませんが、自分で考えて出した結果なのだから。
それに、ワクチン接種をすることにより、新しい世界に踏み出すパスポートを得たような気がして、なんだか気持ちが晴れ晴れしました。
2回のワクチン接種を経て、一番理解した事は、やっぱり、
「笑顔は大事」
自分のためだけでなく、周りを安心させ、心を穏やかにさせる効果がある。
さぁ、この後、2回目の副反応が、どれだけ出るか…。
ちょっとばかり不安ではありますが、接種する前よりもの不安は、軽くなりました。
気持ちを切り替え、この後、会社でやる仕事の準備を、イソイソと始めるソルトちゃんでありました。