女性中間管理職ソルトの「へーそうなんだ~」日記

中間管理職、主婦業そして母親業やってます。自由に生き、自立した女性を目指し、好奇心の赴くままに生きています。また、またそんなお仲間を増やしたい。フォローよろしくお願いします。

なんかちょっとほっとして嬉しくなった話2つ

予想外の人から、予想外に率直な感情を吐露されると、ちょっとほっとするものである。


今朝、出勤したら、隣の担当の課長が私のところにやってきた。

彼は、昨日、私の所のS係長に、高圧的に、かつ一方的に仕事の指示をしてきたのだが、そのことについて「S係長に、厳しく言ってしまいました。」と、自分から私に正直に告白をしてきたのである。


今までの彼の印象からして、それはとっても意外な行動であった。

彼は仕事ができる。周りの状況把握をきちんとして、それに見合った対応を如才なく冷静に行うが、情に動かされて、モノを考えるというようなことはせず、やらなければいけない仕事は、非情なまでの態度で、遂行するタイプ。

激しく喜ぶ様子も、激しく悲しむ様子も見せない。


私に対しても、おもねることなく、淡々と必要なことだけ言ってきて、必要なことだけやってもらおうとする。


だから、そんな彼が、前の日の自分の言動について、私に、わざわざ申し訳なさそうに報告をしてくる事については、非常に意外だった。

私に正直に告白することによるメリットもデメリットも、彼にとっては、ないはずなのに。


今度は、夜、隣の担当の係長から、前の日にウチのT主任のやった仕事について、「苛立った口調で厳しく注意してしまいました。◯◯部長(私のこと)が決裁したものなのにダメ、と厳しく言ってしまいました。すみません。」と謝ってきた。


その係長も、仕事ができる方であるが、淡々と仕事をするタイプ。

人に好かれようとして、にこやかに愛想よく振る舞ったり、情に流されて判断をする、という仕事の仕方をしない。


どちらの話も些細、と言えば、些細な出来事であり、仕事を前に進める上では必要な対応ではあった。

しかし、キツい言葉で言われた側としては、心にわだかまりが残るような出来事である。


それらの出来事について、部下たちから報告を聞いていて、私は知っていたが、わざわざ私から苦情を申し立てるレベルでもないし、その言ってきた2人の性格や普段の様子からして、そのまま知らん顔してドライにやり過ごすのだろうと、私は思っていた。


だから、2人がそれぞれ、私にそれを正直に、自ら告白して来たのが、意外だった。


2人とも同様に、「『イラッ』として、言ってしまいました。」と言い、自分のそういった心を素直に認めていた。


私は、「ああ、彼らは自分で自分の心を客観的に見つめることができ、『良心の呵責』という、人間らしい感情が、ちゃんとあったんだ。」と、ホッとして、嬉しくなった次第である。


私は、日常的に彼らに対し、きちんと挨拶をし、ちょっとしたことでも声をかけるようにしている。

また、相談を受けたことについては、にこやかに、誠意を持って対応するように心がけている。


継続して自分への信用残高を積み上げるような誠意ある行為を続けていると、相手も私に気持ちを返してくれるのだ、と、今日のその2つの出来事で確信することができた。


何だか、人に懐かないネコやイヌを、とうとう手なずけることができた、といった気分になり、内心、「やった!!」と、少し嬉しくなった私であった。