休日のルーティーンである朝散歩。
今朝も歩くが、なんでだろ。
気分はイマイチ。
お日様が出て澄んだ青空の下を、30分てくてく歩いたのに。
いつもなら、それだけでも気持ちが晴れて幸せな気分になるのに、お気に入りの眺めである、神社や公園の木々、川の水の流れは様子とか、その川にぷかぷかと呑気に浮かぶ水鳥達を眺めても、あまり楽しさを覚えない。
自宅に帰って、おいしい緑茶を淹れて飲み、部屋をきれいに片付け、おいしく栄養価の高いご飯を作って食べるも、あまりやる気がみなぎってこない。
全く気持ちが落ち着かない。
おかしいなぁ、何が足りないんだろう、と、思う。
午後に、も一度表に出る。
傾きかけたお日様の光を浴びながら歩く。
暖かい日の光を感じ、少しだけ気持ちが上向くが、それでもイマイチ。
「こんな日もあるんだ、今日はそういう日なんだ」と思いながら、家までの道のりを歩いていると、近所のカフェのママさんが、手招きして私を呼ぶ。
なんだろう?と思って、カフェの中に入ると、焼き上がった丸鶏が。
鶏の中には、米とか栗とかが詰まっている。
「レンガで窯を作って焼いてみたの。ちょうどいいところに来たね〜」と、いつもの調子で朗らかに笑いながら、鶏を切り分けて、皿にのせ、私に食べるよう、おすそ分けしてくれた。
その時、お腹は全然空いてなかったけれど、ママさんの勢いにつられ、いただく。
自家製の丸焼き鶏と中に詰めたご飯は、レストランや市販品のような気取った味ではなく、柔らかく優しい感じの薄味。
ママさんと少しだけ会話をし、お礼を述べて店を出て、帰途に着く。
どことなくモヤモヤしていた晴れない気持ちが、スッキリする。
私のこのいまいちの気分は、寂しさから来るものだったのかもしれない。
人恋しい、という気持ち。
そういえば、今日は、自宅にひきこもっている息子達と会話はしたが、他人と顔を見て声を出しての会話はしてない。
他人と交わって、人間臭いおしゃべりすること、って、精神にとても影響及ぼすんだな、と実感した出来事だった。
そして、人にギブすること、そういった行為を頭で考えてるだけではなく、とにかく実行することの大切さについて理解した。