女性中間管理職ソルトの「へーそうなんだ~」日記

中間管理職、主婦業そして母親業やってます。自由に生き、自立した女性を目指し、好奇心の赴くままに生きています。また、またそんなお仲間を増やしたい。フォローよろしくお願いします。

ダイヤモンド社の編集者、種岡健さんの話を聞いて、フムフムと思う(2022年4月Web心理塾セミナーの感想)

ソルトちゃん、樺沢紫苑さんの運営するセミナー、Web心理塾に4月も参加しました。

Web心理塾は、「発信する、著者になる、情報発信による社会貢献」ということをテーマに、毎月様々なセミナーがあります。

 

【今回視聴したセミナーは以下のテーマです】

4月16日(土)開催
 ベストセラー編集者&作家が教える ベストセラーの法則 〜企画力・発想力セミナー
 https://www.event-form.jp/event/30722/2204N?g=entry

 

樺沢紫苑さんによるセミナーだけでなく、発信することに関するその道の専門家のセミナーもあります。

この4月は、ダイヤモンド社の編集者の種岡健さんのお話が聞けました。

今日は、この種岡さんのお話について得られたものとか感じたことについて書きます。


種岡さんは、33歳という若さながら、とても実力のある編集者だそうです。

ダイヤモンド社の編集者として、手がけた本が、10万部越えのものが7冊あるのだそうです。

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種岡さんが手がけた本


ご本人は、話をされることについてあまり得意ではない、ということを冒頭におっしゃいました。

しかし、その内容については、説明方法も含め、非常に参考となる内容でした。


立て板に水を流すように、流暢に話す事だけが、伝えるということではない、何をどう伝えるかが重要、ということが、よくわかるいいお話でした。


編集と言う仕事は、非常に専門的で難しいのでしょうが、非常にわかりやすい説明でした。

そして、話の中には、意外だな〜、と思うことがいろいろありました。

 

例えば、編集者は、普通であることのプロ、代表。

ということとか。


自分の世界の中、同質の人間とのやりとりだけでは、人は成長の速度が止まってしまうと、話を聞いてつくづく思った次第です。


以下は、種岡さんの話で、面白いなぁ、と思ったものです。


・なにかを買う人(購買者)の心をつかむときは、正面切ってのメリットや、その機能を前面に出すのでなく、購買者側の、心の中にある潜在的欲求をうまく刺激することが必要。


例えば、魚肉ソーセージのことを、「そんなに長持ちする魚介類、ないよ」と話す、通りすがりの小学生の言葉でハッとなり、ついつい、「自分、最近、魚が足りてないなぁと思いおこして、スーパーでついつい魚肉ソーセージを買ってしまった、という種岡さんのエピソード。

本屋さんで本を買うというのは、元々心の中にある悩みに、ネーミングが刺さることにより、そこで初めて買う人が多いということ。

最初から、その本を買おうと目指して来る人は少ない、ということです。


明治のおいしい牛乳のネーミングや、チョコレート効果、という商品名のネーミングには、意外性と、漠然とした人の悩みが顕在化されている、というひねりがある。
牛乳はおいしい、とか、嗜好品であるチョコレートに効果がある、と、普通、考えないような言葉の組み合わせでハッと思わせるものがある。

明確な目標を持って書店にくる人は少ない。

90%の人が、明確な目的を持って書店には来ていない。

欲しいと思って買いにくる人が買うだけだと、販売部数は5万部どまりだそうな。

10万部に届く本の読者は、熱心な読者でなく、漠然とした悩みを持つ本嫌いの人が、ターゲット。

そういう本嫌いの人が、本屋に来て並んでいる本のタイトルを見ることによって、漠然とした悩みが顕在化され、本を手に取るというのが、買うきっかけ。 

・だから本を書くときには、そういったターゲットに訴えられるようにする。

作る側は、その商品の機能を前面に出しがち。

しかし、買う側は、正面切ってその機能を出されても、手を出したがらない。

・本のテーマは、他の人が扱っているようなベタなもので良い。


・しかし、本の切り口を、おいしい牛乳、チョコレート効果みたいな、意外性のある組み合わせで、掛け算をする、ことがポイント。


・切り口には3種類あって、

  1つは強める

  2つ目はひねる

  3つ目はミラク

 


・切り口が優れた具体的な本のタイトルを挙げると

  強めるの例は、

   神時間術、すごい左利き

  ひねるの例としては、

   嫌われる勇気、

   リーダーの仮面

  ラクルの例としては、

   さおだけ屋はなぜ潰れないのか?

           フランス人は10着しか服を持たない

   スタバではグランデを買え!

  

 ・著者としてのプロフィールは、重要。

  プロフィールを確立するためには、

   数字で自分のことが語ることができ、

  1つのことを10年間やり続けることが必要。


・そんなプロフィールを持った人が、ベタなテーマで、常識とは異なる話を教えてくれる、というのが本の企画として良いものである。


などなどです。


最後に種岡さんが、お願いと言うことで、出版社ではなく、編集者を選んで欲しい、編集者個人を見てほしい、若い編集者にも素晴らしい人がいる、と話をされたことが非常に印象的でした。

編集者業界でも、いろいろな思いや、矛盾みたいなものがあるんだろうなと思いました。


ほんとに、自分と違ういろいろな職業の方の話は、聞いていて学びが多く、一つ一つが驚きです。

こうした積み重ねをして、今までに考えたことないようなことを深く考えることより、ソルトちゃん自身の枠が広がっていくのだろうな、という期待が持てました。