会社では、今、一人一人の社員の評価をする時期であります。
ソルトちゃんも自分の部下社員たちの評価をして、提出をしたところです。
先日、その提出した評価について、手直しをするよう、指示がありました。
その手直しの一つに、係長のSくんの評価がありました。
Sくんの係は、昨年度の残業時間が、対前年比7割という結果でした。
年間の残業時間を3割減らしたということです。
素晴らしい!
Sくんは、仕事を手早く片付けてくれるタイプです。
彼のチームに任せた仕事は、様々なものがありますが、難しい案件についても躊躇することなく、前に進めることを念頭に、やってくれます。
7割〜8割の状態で仕上げて持ってきます。
業務報告は、都度きちんとしてくれるので、こちらも容易に判断がしやすく、そのサイクルが、こまめになればなるほど、仕事が滞留することなく、進んでいきます。
そういった彼の姿勢もあり、残業時間が大幅に減ったという次第です。
私は彼のそういったところに対し、業務を効率的に行ったということで、最も良い評価をつけました。
残業時間がそんなに大幅に減るのは、滅多にないからです。
ソルトちゃんが受けた評価の手直しの指示は、その最も良い評価について1ランク下げるように、という内容でした。
その理由は、「あまり高い評価をつけると、その部署がヒマだと思われるから」なのだそうです。
「は〜?!」
目が点となるソルトちゃん。
働き方改革について真剣に考えることができない人は、成果を出している人のやり方について、やっかむだけで、そこから好取組事例を学ぼう、という姿勢は無いみたいです。
評価を下げるようにと指示をしてきたその上司は、朝から晩まで仕事をしていました。
残業時間の削減というのが、業績の一つである、ということついては、正しい理解ができていないようです。
Sくんは仕事が早く、その上司もその素早さによる恩恵を受けていたはずなのに、そこにフォーカスしない、ということについて、残念でなりませんでした。
もう一つ残念なことは、その上司は、私に直接言うのではなく、別の人を介して、それを指示してきたことです。
社員の評価についてどう考えているのか。
働き方改革、ワークライフバランスについてどう考えているのか。
上司に、それを抗議したくても、できないような状況を作ってくる。
そういった上司に対し、正面から抗議できない自分の不甲斐なさも情けない。
長い物に巻かれてしまった自分を、腹ただしく思うソルトちゃんでありました。
部下のためにも、そういった上司の前でうまく立ち回らないと。
自分は、もっとしたたかに、強くならないといけない、と、思った出来事でした。