21歳、専門学校生の長男。
昨年度は、就職先も見つからず、学校にこの先とどまるかどうかも意思決定できず、家の中でぼんやり日々を過ごしていた。
そして、今年の2月ぐらいになって、生きていても辛い、と言いだした。
【参考:その時の様子についての記事】
https://saltchan.hatenablog.jp/entry/2022/02/21/215728
しかし、3月に入ってから、専門学校の先生たちに励まされる。
そこて、やっとこさ浮上してきた。
【参考:その時の様子についての記事】
https://saltchan.hatenablog.jp/entry/2022/04/03/220644
結局、「学校にもう1年留まって、就職先を見つける」という決心をした、、、やれやれ、、、と、思いきや、まだまだ低空飛行状態。
相変わらずぼんやりした感じで、家の中を動き回っている。
ご飯は、1日1食ないし2食程度食べている模様。
だから、「生きているのが辛い」とは言えど、完全に生きることを否定している訳でない。
だって、食べてるから、一応、生きる積りはある模様。
あと、本人に任せてある簡単な家事、例えば、洗濯物の片付けのような役割については、毎日、一応こなしてはいる。
多少は、動いている。
義務は果たそう、という意思はある模様。
でも、表情が虚ろ。
この4月からの新学期を、無事に迎えることができるのだろうか…と、ソルトちゃんの中で、一抹の不安があった。
おとついも、自分のことを「頑張れていない」という言葉をもらしていた。
「そんなことないよー、前よりは良くなってるよ」と、答えておいた。
しかし、ソルトちゃんも、新年度で自分の仕事が忙しいのもあり、長男の専門学校のスケジュールとか、彼がすべき事について、いちいち確認まではしていなかった。
新年度が始まった昨夜、ソルトちゃんの携帯に電話が。
学校の先生からだった。
「新学期が始まったんですけど、授業に参加してないんです。」と。
ガーンとなるソルトちゃん。
「やっぱりダメか〜!」
その日の夜、長男の部屋を覗く。
真っ暗な中で布団をかぶっている。
全く話し合いにはならず。
今朝になってから、部屋の様子をうかがうと、長男、布団の中で目覚めている。
スマホをいじっている。
ソルトちゃん、長男に、「どうしたの?」と尋ねるが、返事は無い。
仕方ないので、なるべく穏やかにいろいろ話をする。
・学校に連絡せず、だんまりなのは良くない、
・困っているならば、ちゃんとそれを小出しでもいいから、先生たちや、私に伝えるべき
・困っていることを、口に出せば、絶対解決法はある
長男、うん、という言葉のみ言う。
それ以上は、何も言わない。
親が、あんまりたくさんのことをまくしたてると、貝のように口を閉ざし、亀のように甲羅の中に頭手足を入れて固まってしまい後は無反応、と、いうにっちもさっちもいかない状況を、これまでに何度も経験している。
責めたててはいけないのだ。
「誰のおかげで、ご飯が食べられて、誰が学費を払ってると思ってるんだ、一体全体何を考えてるんだ!」などと、頑固オヤジのような言葉は、口が裂けても言ってはいけない。
極力、穏やかに話すように努めるソルトちゃん。
「私はこう思う」という、Iメッセージ(アイメッセージ)のスタンスで。
その後、間を置いてから、ソルトちゃん、長男に家事を頼む。
ダメ元で。
そうしたら、ノロノロと部屋から出てきて、朝のゴミ出し、洗濯物干しをこなす。
あ、動いたよ。
ちゃんと、できるじゃない。
そして、自分でお風呂を沸かして、入浴もしている。
あ、ちょっとは、見込みあるかも…!
これなら、午後から通学するかな…?
期待するソルトちゃん。
その後、1時間、2時間、3時間立ち、時間はお昼。
長男、まだ、学校に出かける様子は無い。
ソルトちゃん、再度、長男の部屋をノック。
中に入って、話をする。
・何か一言言わないと。
・みんな、君を嫌がらせするために言ってるわけじゃないんだし、嫌なら嫌、ダメならダメで、ちゃんと一言でもいいから何を考えているのか言って欲しい。
長男、反応薄く、黙っている。
ソルトちゃん、再度、言葉を重ねる。
「みんな、君の応援をしているんだから」と言う。
そしたら、ようやく、長男、「うん」以外の言葉を発した。
「それが嫌」
そして、長男、ソルトちゃんを部屋の外に押しのけ、自室のドアをバタンと閉め、中から鍵をかけてきた…。
どうやら、学校に戻るのは、本人にとって、まだまだハードルが高いようであります。
再度、長男のひきこもり対策は、仕切り直しであります。