3月31日。
今日は、年度の最終日です。
夕方になって、一つ年下の女性部下H子ちゃんが、私にそっと差し出してくれたお菓子です。
彼女は、育児休業〜時短時間を経て、今年度初めて役職付きとなりました。
今まで勇気がなくって、自分で自分の能力にフタをし、昇級を拒んできました。
そして、ソルトちゃんと同じ年齢なのに、役職がないまま、50代手前まで来てしまいました。
私の男性前任者から、「彼女は、昇級したがらないんだよね、いい加減にしてもらわないと」と言って、引き継ぎを受けたソルトちゃんです。
彼女の上司になってから3年。
その間、H子ちゃんに、「あなたは、できる子なんだから。」と何度も何度も繰り返して伝えました。
彼女から、お家の事や子供の事が心配である、と、聞いていたことから、で、普段の日常会話の中で、お家の事や、子供達のことを何度も何度も話題にして、話をしてきました。
今年度、昇級することを決心してくれたので、普通の担当者から、1つ上の役職になってもらったのです。
今まで時短勤務だったことから、経験も少ない中で、H子ちゃんは、一生懸命やってくれました。
責任感も強く、難しい仕事であっても、主体性を持って、できる限り自分の頭で考えて、精一杯の仕事をやってくれました。
部下に対する指導方法や、強引な相手に対するモノの伝え方等について、自分は苦手です、と言って悩んでいました。
しかし、見ていると、きちんとした態度でやりとりをしています。
H子ちゃんは、お家では、二児の母で、主婦なのです。
子供たちをしつけたり、ちょっとめんどくさい人への対応というのは、今までの経験上、ちゃんとできるのです。
1年を通じて、部下への物言いや、場を仕切る態度が、少しずつ、少しずつ、自信のあるものに変わってきました。
できないことを人のせいにしたり、逃げ腰になるという事は、H子ちゃんには、ありませんでした。
H子ちゃんを昇級させたのは、正解でした。
役職者として、立派に、能力を開花してくれたと思っています。
今年度の秋、ソルトちゃんが彼女と対話をした時、「家庭との両立が大変ですが、楽しいです」と言ってくれたこともありました。
今日、H子ちゃんは、可愛らしいお菓子の紙袋を差し出してくれながら、「ありがとうございました、このお菓子、花束みたいなんです。」と、ソルトちゃんにお礼を言い、「ソルトちゃんの下で、はじめての役職者としての仕事をすることができてよかったです。いろいろ勉強になりました。」と言ってくれました。
ソルトちゃん、感激😭
頑ななH子ちゃんの態度に、最初はちょっと説得するのは難しいかなぁ…と思いました。
それでも、H子ちゃんの気持ちを想像しつつ、少しずつ少しずつ働きかけることにより、ヤル気が良い方向に動き出しました。
上司が認めてくれるような成果にはつながらないけれど、ソルトちゃん自身にとって、大きな成果を実感できた良い1日でした。
彼女がくれたお菓子のボックスの中身です。
確かに花束が‼️💐
かわい〜。
H子ちゃん、ありがとう😊