女性中間管理職ソルトの「へーそうなんだ~」日記

中間管理職、主婦業そして母親業やってます。自由に生き、自立した女性を目指し、好奇心の赴くままに生きています。また、またそんなお仲間を増やしたい。フォローよろしくお願いします。

命令に抵抗したら、冷たくしてきた上司の心情を考察する

私の会社の、とある事業所で、トラブルが発生。

お客さまにご迷惑がかかるような内容であったため、約2000箇所あるすべての事業所に同様のトラブルが発生せぬよう速やかに注意喚起を行う必要がありました。


その日の夕方、直属の上司にその概要と対応策の案について、簡単に報告しました。

上司からは「社長と副社長にも、同様の報告を、メールで入れるように。」と指示があったため、メールで簡単にしたため、速やかに報告をしました。

そうしたら、上司、どうやらその報告は、メールではなく、ワンペーパーにまとめて報告をして欲しかったようです。

「もう報告したの?」と、言ってきて、「だめだめ、対応策をする前には、きちんと紙で概要を作らないと」とのこと。


トラブル発生の報告なんだから、早く報告をすることと、その次のリカバリー策を打つ必要があるから、紙にきちんとその概要を作っている時間がもったいないと、その時の私は考えました。

メールの本文にまとめようが、Wordファイルで1枚の紙にしたためるのも、部内連絡用の資料なんだから、どちらでも用は足りると考えたのです。

その時点で、時間は夜の20時半。


上司も帰ってしまったので、結局、その日はそれでおしまい。


翌日、上司の言うところのトラブルのあらましを書いた概要ペーパーを作るため、問題を起こした事業所に再度詳しいことを聞き取り、トラブル発生のあらましを、Wordで1枚の紙に資料としてまとめました。


上司から、「本件の対応は、緊急事態なので、年内に片付けなければいけない。あなたが進捗管理をしてきちんと対応するように」と命じられたので、責任を持って対応するつもりでした。


トラブル発生の翌日、上司は、仕事で外に出かけていったため、まとめた概要ペーパーを、出先にいる上司あてメールで送りました。

直ぐに目を通してもらうため、LINEにその旨連絡を入れました。

上司は、移動中でも、スマホで自分あてのメールを確認することができる環境を持っています。

当然上司からすぐに返事が来ると思っていました。

1時間、2時間たっても返事がない… LINEが既読になっても返事なし。


会社に戻ってきた上司、概要ペーパーのことついて何も言いません。

仕方ないから、プリントアウトしたものを渡すと、「見ておく」とのこと。


その後、何をしているのか、上司を観察していると、他の部下と楽しそうに談笑し、急ぎでない案件の資料をのんびりと目を通す。そして、その資料について、どうでもいいうんちくを長々と話す。

どう見ても、ウチの担当が作った資料に目を通している様子ではない。

上司のデスクまで行き、資料を見ていただきたい旨伝えると、ようやく見始める。


横でじっと立って待つ私。


すると、上司、「いいよ、ほかの仕事をしていて」と言って私を追い払う。

結局1時間ほど経ってから、上司、そのペーパーを持って私のところにつかつかとやってきました。

「この資料のこの箇所と、この箇所を…」と言い出しました。

資料を手直しするように、ということのようです。

「トラブルが発生しました」という報告をメールで社長と副社長に入れてから、すでに24時間ほど経つのです。

それなのに、トラブル発生の概要ペーパーを、まだ手直ししようとする。

また、トラブルが発生してからその間に、一体何をしていたんだ?と、責めるような口調です。

 

資料を手直しをすることにより、その後の対応がさらに遅れることについて、この上司はどう考えているのだろうか?

また、部下たちに詳しい事情もきかず、一方的に責めるようなことを言うなんて。


すでに、タイムリミット…!!と私は判断したので、上司に向かい、「あの、今この資料を手直しするのではなく、その後の対応を速やかにする事が、今のこの時期は、必要なんだと思います。もう1日遅れたら間に合いません。今、すべきなのは、この資料を作ることではなく、早く、社長と副社長に説明をすることだと思います。もし、社長や副社長に、何か聞かれたら、その時に答えれば良いのではないかと。あと、トラブルが発生してから私たちは何もしていなかったわけではなくその間に関係部署とやり取りをしたりで、この対応にずっと追われていました。」と言いました。

 

「あなたが命じようとしている資料の手直しについて、私はやらない。」という、意思表示をして抵抗したのです。


上司、途端に動きが硬直し、黙りました。

私に対し、「あっ、そう、なら勝手にやれ」という感じの態度をとりました。


私は、その足で、自分の部下の課長のY君と一緒に、副社長と支社長それぞれに説明に行きました。

上司は、勿論、説明にはついてきてくれません。


社長も副社長、二人とも、私たちの説明をよく聞いてくれ、わからない点は尋ねられ、私たちもその質問に対し答え、それで、説明自体は無事終了しました。

社長からは、「それでは、速やかな後フォローを頼みます。急いでね。」と、言われました。


部屋に戻り、その旨を上司に伝えると、上司、「このトラブルは、会社の業績評価の減点要素に、あたるのだろうかどうなのか?」ということを言い出しました。

私、心の中で、「はあ?今そんなことを気にしている場合じゃないでしょ。社長が、リカバリーを早くしてね、って言っていたんだから、早くその行動をしないと。」と思ったのですが、上司、ゆったりと、他の部下を呼びつけ、自社の業績評価の減点要素にどんなものがあるのか、これは何に当たるのか?ということを、尋ね、考え始めました。

話を終わらせようとしません。


困ったことになりました。

これでは、私達が、社長からも言われたリカバリーの行動にすぐ着手できません。

 

それから、やっとのことで、その日の夜、2000カ所の事業所に今回のトラブルについてのお知らせメールを出し、このトラブルをリカバリーするための応援を数カ所の事業所に依頼をする手筈をしました。

本来なら、この作業は、昨日の夜のうちに段取りしてできたものです。


作業のその間、上司、私の顔を見ようともせず、すれ違っても顔を背けて素通りをします。

私以外の部下とは、あれやこれやと会話をしています。


心がヒヤッとする思いをしました。

 

会社全体のことを考え、最適な行動を選んで行ったはずなのに、なぜ私がこんな気持にさせられるのだろう。

これで上司の私に対する評価がかなり下がったように感じました。

上司は、ここ数日間、特に私のやっている事について気に入らないような様子を見せていましたが、さらに上司の気に入らないことを私がやってしまったようです。


ちなみに、最近、私がやっている事とは、あちこちに点在する自社の事業所の現場を見に行って、現場の様子を確認することです。現場の責任者といろいろ話をすると、様々な問題点や改善すべきことのアイデアがわかるから、現場に出向くのです。

上司はそれを、私が「遊びに行っている」と思っている節があります。


リカバリー作業が終わったその日、上司が帰るときに、私の方から上司に向かって「今日はすみませんでした。」と、命令に背いたことについて謝ると、上司、何も言葉を発しません。

その後、曰く、「概要ペーパーは、その日のうちに作って欲しかった、」と。

 

私、心の中で「はー?昨日は、既に夜の20時過ぎで、それから資料作ったら、帰りが遅くなっちゃうんじゃないの!?一体全体、部下に何時間仕事させるつもりなんだ?!」と思いました。


それは置いておいても、もしも、部下に急ぎで資料を作って欲しかったら、期限をきちんと示す、上司自身も最優先で動く、などの行動を取るべきではないかと思いました。

 

そして、部内資料を作ることに過大な時間を使うことについて、上司は、どんな意味を見出しているのかを、私なりに考えてみました。

この点についてですが、おそらく次の理由なのでしょう。

・上司が自分自身で物事を理解するのに、口頭ではなく、紙に書かれた文字でないと理解できない。(状況が瞬時に把握できない、理解力がない。)

・上司自身が、自分の上司である社長や副社長に説明をするときに、資料を使わないと説明ができないし、何か聞かれたときに答えられないと困る。資料は自分用のシナリオとしての位置づけである。(説明力がない)

・完璧主義。(イイ格好しい)


今回のことで、上司に途端に冷たくされたり、自分の担当の仕事を極端に後回しにされた私自身、気持が落ち着かなくなり、不安になりました。

これについて、一晩悩みましたが、上司の普段の様子からして、彼の心境としては、こうなのではないかと、考えました。

・部下が刃向かってきて言うことを聞かないことに、プライドを傷つけられた。

・自分より随分年下の女の部下に言われたことで、更にプライドが傷ついた。

・部下は、自分より出来の悪い存在であるべき。部下の方が、自分より仕事を知っているのが、気に入らない。(マウントを取りたい。)

・正論を言ってくる部下を、感情的に受け入れられない。

・部下は、上司の言うことを素直に聞くべきだと考えている。

・部下が謝ってきても、感情をコントロールすることができず、それに対する答え方を知らない。

・上司の自分が、朝から晩まで仕事しているから、部下もそうすべきだと考えている。

・懐が狭い。

・余裕がない。

・気が小さい。

・自社の本来の使命について理解していない。

・部下の幸せについて真剣に考えていない。

 

このように書き連ねていくと、全くもってダメ上司です。

先日「働かないおじさんのトリセツ」(難波猛さん著) という本をという本を読みましたが、まさにこの本にある生産性の低いおじさん上司の典型例です。

https://www.amazon.co.jp/dp/4776211483/ref=cm_sw_r_oth_api_glt_i_RZVCZ5S4GNXT44PS7DFW

と考えて、私自身自分で自分を慰めることとしました。


おかげさまで、今日時点で、そのトラブルのリカバリー対策は、少しずつ進捗し、何とか目処がつきそうです。

助けていただいた、社内の人々には感謝ですし、今回のトラブル対策でいろんな人とのつながりができました。


このトラブル対応の進捗を、上司に報告をする度に、相変わらず冷たく他人行儀でよそよそしい態度をされます。

もう知らん…。