食生活が偏り、運動もしていなくて、メタボ。
40代半ばにさしかかるのに、人間ドックも受けたことがない。
このまま行くと成人病発症まっしぐら、、、の典型的な例を、地で行っている部下のH君。
少し前に彼と話をしたときに、健康のための正しい知識もなく、対策もしておらず、また仕事面においては、自分のマネージャーとしての自信もなく、何よりも自分の将来に対する消極的な態度などに、ため息をついた私でした。
彼のために参考になりそうな本を貸してみたり、マインドフルネス瞑想の基本的なやり方を教えてみたり、仕事中の言動をたしなめて、マネージャーのしてすべき対応についてアドバイスしてみたり、と色々やっていたのですが、あまり目に見える効果が見られず。
どうしたものか、と、密かに悩んでいました。
しかし、昨日一日、彼の様子を見ていて、「お、結構いい動きをしているじゃない!」と思い、なんだか嬉しく思いました。
いつもより、部下としっかり打ち合わせをして、コミュニケーションをとっているし、朝礼で、「自律神経を整えるために呼吸が大事です」などと、私が以前アドバイスしたことを、メンバーたちの前で、自信を持って自分の意見のようにして話をしている。
あと、自分の係の若手部下にも声をかけて、たわいのない話を楽しげにしてコミュニケーションをちゃんととっている。
そして、他の係のメンバーにも、仕事の助言を自主的にしている。
消極的で、あまり機敏とは言えない、彼の普段の様子とは打って変わった様子だなあ、と、感じました。
「彼は、今日、なんでそう振る舞えたのかなあ?」と、思いました。
思い当たる理由として、前の日の夜、彼と話をしていて、彼の話を聞いて、二人してかなりお互い大笑いをしたという出来事があったので、それかなあ、、、と。
その時、彼の取り組んでいることを肯定してあげたのです。
彼は彼なりに、ちっちゃな事ですがメタボ対策をしており、それをしばらく継続しているということを教えてくれました。
その様子を面白おかしく話をしてくれ、私と彼とで、結構、大笑いをしたのです。
そして、その時、私は取組を継続している事を、とてもたくさん褒めておいたのです。
あと、彼の部下達のことを話題にして、彼の部下に対する見方を聞き出すことが出来ました。
それで、彼は彼なりに、マネージャーとしての振る舞い方を考えていることが分かりました。
それが、今日の彼のマネージャーとしての良い動き方に影響したのでは、と、思いました。
他にも彼の中で、気持ちが上がるような、いろいろ良い作用が起きたのかもしれません。
いずれにしろ、この一連の出来事で、私が思った事は、部下と声を出して大笑いをすること、部下の話をよく聞いて、心から褒めるということは、非常に良い結果をもたらすんだなぁと、いうことです。
楽しげに生き生きと活躍する部下の姿を見ることは、上司として嬉しいものです。
少しずつこういったことを積み上げていきたいなと思いました。