女性中間管理職ソルトの「へーそうなんだ~」日記

中間管理職、主婦業そして母親業やってます。自由に生き、自立した女性を目指し、好奇心の赴くままに生きています。また、またそんなお仲間を増やしたい。フォローよろしくお願いします。

胃カメラ検査を受け、患者に不安を与えない医療の重要性を痛感

「毎日1ミリ前進!」を目指す女性中間管理職ソルトちゃんです。

 

人間ドッグで、胃カメラを体験してきました。


お医者さんや看護師さんたち、医療に携わる方は、プロだなぁ!と、感心。

そして、安心と感謝の気持ちが湧いてきました。

そして、信頼、ということについて、改めて考える機会を得ることができました。


ソルトちゃん、胃カメラ、初めてではありません。

口から、鼻から、どちらも経験しており、すでに3回経験済みです。

だから胃カメラの検査が、何たるものかは、分かってはいます。

それでも、検査の日は、朝からゆううつ。


胃カメラを、体内に入れる時の痛み・不安・不快感。

検査中、ずっと続くお腹の中の異物感。

胃カメラが体の中にある間、鼻から喉にかけての不自由さ、そして、痛み。

思い出すだけで、ガクブルです。


今回人間ドックでお世話になったのは、毎年利用している病院です。

だから、処置室の様子、その後に移動する検査室などの様子は、承知しています。


これが初めての病院だと、どこに何があるか勝手もわからず、検査の不安は倍増になるものです。

その点は、大丈夫です。


しかし、それでも、病院で受ける体内の検査は、普段受け慣れていない性質のものですから、不安がつきまといます。

特に、胃カメラを入れるための前処置というのは、怖いものです。


鼻に麻酔。

鼻から喉にかけて管を入れる。

という、普段、やらないことをする訳ですから。


ひどく痛くなったらどうしよう。

管がスンナリとうまく入らず、引っかかったら、嫌だなぁ。


などなど…。


胃カメラの検査を受けるための、内科に到着し、前処置をするための部屋に入りました。


看護師さん、50代のソルトちゃんよりも、お年をめした女性でした。60近く、もしかしたら60を超えているのかな?

背中がやや曲がっています。

腕は大丈夫かな。

ちょっと心配。


看護師さん、落ち着いた、しかし、親しみ深い感じの口調で、「胃の中の空気を抜く薬です」と説明して、ソルトちゃんに飲むようにすすめます。


今回は、右の鼻から胃カメラを入れることにしました。

前回は、左の鼻から入れたので、交互にしたほうがいいかなと、何となく思って。


看護師さん、「麻酔しますから、しばらく痺れた感じになりますよ」と説明して、液体状の薬を右鼻に入れます。


「薬は、喉に入ると少し苦いです。飲み込んでも大丈夫ですから。」


それから、細い管を右鼻から喉に入れます。

「その管に慣れたら、次は、胃カメラと同じ太さの管を、鼻から喉に入れますね」と、言われます。


その看護師さんは、一つ一つの段取りを行う前に、非常に丁寧に、落ち着いた感じで説明してくれます。


それでいて、丁寧すぎない。

こちらの気持ちを、逆なでするような過剰なリアクションや言葉はありません。


至極的確な感じの説明です。


人は、不慣れな場所やシチュエーションに遭遇すると、全体像が見えにくくなります。

自分の置かれている位置や、状況がわからなくなります。

それで、一気に不安を覚えます。


今回の看護師さんの説明は、その不安を解消してくれるような、誠意のある説明だと感じました。


ところが、前処置のための管が、右鼻の奥に管が引っかかり、その先が入りません。


「入りませんね。右は入りにくいのですかね。」と言われました。

再度、不安が。

左右交互にバランス良く、と、右鼻を選んだのは、ソルトちゃんの判断間違いだったのか……。

通らないなら、左鼻に麻酔…と、最初のステップからやり直しか?

少し気が遠くなります。


看護師さん、落ち着いた様子で、「もう一度やってみますね」と言われます。

右鼻の奥に、ちょっとした抵抗感を覚えましたが、何とか管が鼻の奥を通りました。


ホッ。


その後、看護師さんは、

「先生は上手だから!」と言われました。

そう言われると、この後の胃カメラへの不安がグンと減るものです。


鼻に管を入れたまま、自分の足で歩いて診察室に入りました。

ベッドに横たわりました。

そこからは、別の看護師さんが介助をしてくれます。


胃カメラの検査をしてくれる先生から、


「カメラを入れる時、鼻の奥が引っかかるけど、大丈夫だから」

「喉の奥通るときに、ちょっと引っかかるけど、ぐんと飲みこんでね。」

と、あらかじめの説明がありました。


そう言われると、その時々で、カメラが引っかかりを覚えた時、納得ができ、落ち着いた気持ちでいられます。


先生、胃カメラを入れながら、


「今、胃まで来ました。」

「これは、胃の中です。」

「ピロリ菌は、ないよ、きれいな胃だよ。」

「腫瘍があるけれど、これは良性のものだから大丈夫。」

「今、十二指腸です。」

「もう終わるからね、」


などと、一つ一つ説明をしてくれます。


この言葉のおかげで、今、検査は、全体のうちどの状態にあるのか、この先は、どうなるのかという見通しが立つので、不安がぐっと減ります。


先生が一通り見た結果、胃の中に大きな問題はないことが分かりました。

先生、「大丈夫でしたよ。」


ここでも、ホッとしました。


医療従事者の方は、様々な患者と、一人一人向き合うことにより、非常に緊張を強いられる日々を送っているのだろう、と、思います。

向き合ってフツーの会話をするだけならいざ知らず、今回のように、胃カメラを操作する、患者の体内に管を入れる、そして、採血をする、超音波・放射能の出る機器を操作して、患者の体内の状態をしっかり診る。

楽しい気分、平常心で、各種検査を受ける人、というのはそうそう少ないでしょう。

ネガティブな気分の患者もいると思います。


それでも、そんな気持ちが落ち着かない人達を相手に、技術を駆使して、正確に、的確に、そして患者の気持ちを和らげるように向き合って対応する、というのは、とても高度な技だと思いました。


言葉遣いも然りです。

患者のほうは、不安な気持ちでじっとしていることが多いでしょうから、お医者さんの言葉や看護師さんの態度、動きを、敏感に感じとります。


ものすごく気持ちが左右されます。

正確な仕事をするだけでなく、言葉や態度、動きは、相手の信頼を得るためには、重要な要素だと改めて感じました。


ソルトちゃんの胃の中の組織を取るために、胃カメラよりさらに細い管を通す際の先生と看護師さんの連携プレーも、素早く、息が合っていてお見事でした。

こういう時に、お互いの会話が噛み合っていないとか、動きがモタモタ、自信なさげだっら、「大丈夫かなぁ、ちゃんと処置してもらえるかなぁ、自分の体の中にこんなモノ入れて…」と、心配になってしまいます。


こういうのをプロの仕事と言うんだなぁと思いました。

そのためには、技術を使う回数を重ねること、相手、即ち患者さんの様子を良く観察する、そして改善をしていく事の繰り返しなのでしょう。


そういった意味では、ソルトちゃんの仕事ぶりは、まだまだです。


胃カメラ検査をしてくれる先生や、対応してくれる看護師さんは、毎回違います。

年を経る事に、患者のことを気遣う検査のやり方になってきているように感じました。

かつて胃カメラ検査を受けた時の先生は、終始沈黙。

アイメイクをバッチリしている美人系の女医さんでした。

しかし、そんなことよりも、検査が只今どんな状況で

いつ終わるのかという事の方が、胃カメラを体内に入れられている患者にとっては、関心事ですから。


そういった意味で、先生たちも様々な研究をしているのかもしれません。


安心と信頼を与える仕事。

自分も、もっと意識していきたいと思いました。


先生と看護師さん達に感謝して、診察室を後にしました。

そして、何事もなかった自分の胃にも感謝です。