ソルトちゃんの長男。
近頃自信をなくして、この春から専門学校をサボりがちになる。
そして、学校へは、全く行かなくなってしまった。
2年前に解消したはずの不登校問題が、再燃。
おまけに一週間前から自室の部屋のドアに鍵をかけてしまう。
ソルト母、シャットアウトされる。
その経緯↓
https://saltchan.hatenablog.jp/entry/2022/04/19/220336
鍵をかけて籠城するのは、今まで6年間の不登校〜ひきこもり生活の中で初めて。
とはいえ、時折、トイレや、物を食べたい時、ノソノソと部屋から出てくる。
話しかけても、無反応。
どうしたものか。
この状態がいつまで続くのか。
高いお金を積んで延長した専門学校の学費は、どうなるのであろう。
そして、彼の就職活動の向かうところは、如何に…。
本人は、今、何を考えているのか、どうしたいのか。
苦しんでいることがあれば、なんとかしてやりたい。
気を揉む母ソルト。
ソルトちゃん、そこで、メンタルクリニックのカウンセリングで、臨床心理士の先生に相談。
先生、
「家にいるならば、何か決まった仕事を任せた方が良いと思いますよ。家を居心地良い場所にしないためにも、仕事としてタスクを割り振るように。」
ソルトちゃん、「長男には洗濯物の取り込みと畳むという家事を任せてある」と、話す。
だけど、取り込む・畳むという作業は、やるんだけど、その他の付随作業はやらない。
例えば、天気が悪くなってきたら洗濯物を取り込む、洗濯物を外した後のハンガーを片付ける、などの、+ αの作業に全く関心がないようである。
そういったことを、臨機応変に対応することができない。
他の家事についても、任せると、おしなべてそういう傾向がある。
後から、「これとこれもやっておいてよ」と追加要求をすると、「最初からそう言ってよ」と苛立ったように言われたこともある。
「気が利かないやっちゃなぁ」と、ソルトちゃん、ガッカリと憤慨。
次男坊は、同じ様に家事を頼んでも、頼んだことの+ αをやってくれるのだが…。
など、という話を先生にする。
先生からのアドバイス。
息子さんは、言葉を、額面通りに受け取るのではないか?
だから、「このままではだめだ」って言われると、もうほんとにダメだと思って、ひどく落ち込んでしまう。
言った側は、ハッパをかけるつもりだったのだけど、本人は、そう捉えることが出来ない。
本人にとって、言葉の力は、私たちが思っている以上に大きく、両極端に捉えてしまって、大きなインパクトを受けてしまうのでは。
捉え方のクセ。
言われた言葉をその通りに受け止める。
だから、ネガティブな言葉を言われると、もうダメだと思って、ひどく落ち込んでしまうのではないか。
そう言われて思い出す。
長男、中学生の時、「このままでは、高校行けないよ」と、担任の先生から、たしなめられたことがある。
宿題とか提出物などが、キチンと出せなくって。
先生としては、がんばって欲しいから言った言葉のようである。
その日の夕方、担任の先生から、仕事中のソルトちゃんの携帯に、電話がかかってきた。
「〇〇(長男の名前)くんに、私、今日、こんなことを言ってしまいました」と。
長男がひどく落ち込んだので、心配になって電話をしてきたらしい。
夜、ソルトちゃんが仕事から帰宅すると、長男、布団をかぶっていた。
そして、先生からその言葉を言われた翌日から、長男、学校に行かなくなったっけ。
翌日から、何日もの間、眠りこけていて、まったく目覚めなかったっけ。
よっぽど、疲れ果ててしまっていたのだろう。
それまで、学校から求められることが出来ていないことを自覚していて、それでも何とか耐えてきたんだけど、担任の先生の一言は、励ましにはならず、絶望する方の言葉となって長男に刺さってしまったようである。
普段、母親の言うことを聞かず、鈍感で、横着をして我が道を行くように見える長男。
しかし、思いのほか、繊細。
自分に投げつけられる言葉に対し、かなり敏感に反応するタイプであることに改めて気付かされる。
言葉の遣い方というのは、ほんとに大事なんだな。
臨床心理士の先生からは、「今は、学校へ行くためのエネルギーがないのでしょうね、と言われる。」
「ああ、それなら、しばらく放っておくしかないのか」と、少し腹落ちする。
でも、いつまで放っておけばいいの…??