専門学校生の21歳長男。
2年ぶりに不登校へ逆戻り。
今月1ヶ月は、自宅内でも引きこもり状態。
言葉も、発しない。
部屋からも、滅多に出てこない。
手を差し伸べようとしたものの、はねのけられ、 なす術が見当たらないソルト母ちゃん。
【こないだまでの経緯】
新学期が始まり、もう半月ほど経とうとしている。
4月ももうおしまい。
ゴールデンウィークになってしまう。
ソルト母ちゃん、担任の先生と、電話で報告がてら、 やりとりをする。
先生から、いろいろ問いただされる。
- 鍵は、ドアの外から外すことはできないのですか?
- 部屋に鍵をかけてしまうのは、
そこを居心地良くすることになってしまいます。 - 逃げられる環境にあると、そこにいることを、
当たり前と思っているのではないでしょうか? - お母さんが、変に気を使う必要は無いと思います。
- 〇〇くんの顔色をうかがう必要はないと思います。
- その状態を叱るとか、部屋に遠慮なく入るとか、
言いたいことが言えるような関係で、いいと思います。家族なんだから。 - 話を聞いている限りだと、お母さんの立場が、
低いような感じがします。
そして、先生が家庭訪問をしてくれることとなった。
先月に引き続きである。
2度目の家庭訪問。
金曜日の夜。
ソルトちゃんの仕事が終わってからの時間。
夜の22時から。
もう、完全に先生の勤務時間外である。
先生は、快く対応をしてくれる。
もう感謝しかない。
先生のアドバイス通り、長男の部屋のドアの鍵は、外側から、 開けることができた。
ドライバーを使えば、簡単に開けられる。
なんだ、開けられるんだ。
数日間イライラしたり、悩んでいたことが解消。
先生が到着。
しかし、長男、ベッドで、布団をかぶって寝たふり。
長男に聞こえるように、と、先生のアドバイスにより、 ベッドの脇に椅子を2つ並べ、そこで、先生と話し合う。
先生からは、
- とにかく規則正しい生活を。
- お母さんが変に気を使う必要は無い。
- 朝になったら、
ズカズカと部屋に入ってカーテンをパシャーっと開けちゃってくだ さい。 - 夜は、スマホやパソコンが使えないよう、取り上げるとか。
- ゲームがやれない状態にしておけば、他にすることがないので、
寝るしかない。 - 取り上げることができなければ、夜の間は、宅内Wi-
Fiのルーターの電源を切るとか、ケーブルを抜き、 お母さんが預かっておくとか。
ソルトちゃん、
あー、そんな対策、考えもしなかった。
ソルト母ちゃん、それを、 何度も取り上げようとしたことがあった。
だけど、揉み合いの喧嘩になったり、抵抗されたりで、 うまくはいかなかった。
それに、相談した心療内科の先生からは、「 ゲームを取り上げても効果は無い」と言われたりもした。
だから、没頭しているものを取り上げる、という対策は、難しい、 と思い込んでいた。
だから、「エネルギーを要する一歩踏み込んだ対応」と、いうのは、 自分の中では、解決策の範疇のはるか圏外にあった。
先生、なおも言う。
仮に喧嘩になるかもしれません。
だけど家族なんだから、息子が文句を言い、 それに対し母親が怒鳴り返す、などということは、 あっても良いと思います。
そうだよな…
普通の家族だったら、言いたいことをお互いに言い合い、 ガチャガチャと、やり合うものなんだろうな。
我が家が、そういったことををしなくなったのは、一体、 いつからだったんだろう。
お互い、言いたいことを主張し合う、小競り合いをする、 そして仲直りをする…。
そういった事は、久しくやっていない。
今、ソルト家では、お互いが言いたいことを言い合う、 ということはしない。
ソルトちゃんの元夫が、うつ病になり、 ソルトちゃんが言いたいことを言いにくくなってから、かなぁ。
などと、昔のことを思い出す。
よく考えたら、子供たちも、その頃から少しずつ、 ひどい強情を張ることもなくなってきてきた。
結局のところ、子供たちのひどい強情は、不登校・ ひきこもりとなって現れたのであった。
担任の先生による家庭訪問とアドバイスは、ソルトちゃんにとって、
- 家族のあり方って?
- 自己主張するって?
- 親として弱っちいのか、私って?
と、核心に触れる何かを、 突きつけられたような気持ちにさせられた。
なんだか、胸が苦しい・・・。
それにしても、嫌な顔もせず、 遅くに拙宅まで来てくださった先生には、 本当に感謝してもしきれない。
そして、先生、以前アルバイトで、鍵を扱うお仕事をしていたみたい。
だから、ドアの鍵の構造に詳しいのね。
色々な人の話やアドバイスは、聞くものですね!
先生、ありがとうございました!