女性中間管理職ソルトの「へーそうなんだ~」日記

中間管理職、主婦業そして母親業やってます。自由に生き、自立した女性を目指し、好奇心の赴くままに生きています。また、またそんなお仲間を増やしたい。フォローよろしくお願いします。

研修を受けて一気に頼もしくなった部下課長にニンマリ

現在、私の会社で部外講師をお招きしてセミナーを開催している最中である。

ただしコロナ禍であるため、オンラインセミナー方式で実施。

各社員は、指定された日時に参加できない場合は、アーカイブで各自参加できる時に視聴するという方式である。

私たち管理者は、前川孝雄さんのセミナーに参加することとなっている。

私は、他の要件を差し置いて、指定された日時にオンラインで参加。

前川さんが喋るのをzoom越しでリアルに聞いた。


前川孝雄さんは、「上司力」という言葉をキーワードに、働く社員たちが生き生きと仕事をできるよう上司のあるべき姿について、さまざまな事例を掲げて説明をされた。


【参考:前川孝雄さんの本】

本物の「上司力」 「役割」に徹すればマネジメントはうまくいく (大和出版)

https://www.amazon.co.jp/dp/B08L36RBDP/ref=cm_sw_r_cp_api_glt_EMYE30H7GZD9KKCPG54X


以下は、私が「なるほど、そうだよな」とセミナーを聞いて納得した要旨である。


・成果を上げる組織を作るためには、上司である自分1人があれこれと指示を出して何でもかんでもやってしまうのでは、ダメである。

・上司は、役割であり、エライとか上に立つではない。人として対等。

・能力をつけて成長をしたいと考えている部下のニーズをきちんと理解した上で、業績とか会社都合を押し付けぬよう部下たちの承認欲求を満たしながら導いていくことが必要。

・組織の上に立つ人間は、上に立てば立つほど、視野を広くして、外向き、前向きな思考であるべきである。ややもすれば目先の売り上げや目標、業績に目が行きがちになり、上位下達、村社会、前年踏襲型、不正隠蔽などを例とした、内向きや後ろ向きな思考に陥りがちであるため、気をつけなければいけない。

・組織のみんながワクワクするような将来像、ビジョンを見せること、示す事が大事。

その上で、中心となる部下に彼らの得意とする資質に合わせた業務を任せ、組織をうまく作り上げていき、盛り上げていく。

・ただし部下たちは自分が得意とするものが何なのかが見えていないので、それに気づかせてあげるのは上司の役割である。


などなど。


私が普段から、目指したいと思っている管理者像について、事例をもとにたくさん説明していただき、聞いているこちらがワクワクした。

自分が目指していることの方向性は間違っていないという確信を持つことができた。

また、勇気が出るような内容であった。


ただしこれを実際に実現できているか、ということになると、日々の慌ただしさ、業績に目が向きがちな上司との関係性、思うように育成ができない部下への苛立ちなどで、そうそうまっすぐには進まない。我ながら情けなくなる時もある。


しかし、こういった話を聞くたびに、また希望を持って次から前に進もうと思えるものである。


今日の課長のY君、部下メンバーに出すメールの内容や、私とのやりとりに、昨日までの頼りなさと自信なさとは打って変わって、何だかどことなく、主体性と、上に立つ人間としての気概が、見受けられた。

私が、あーだこーだと、指示しなくても、ちゃんとやれている。

こないだ頼んでおいたことも、避けることなく、ちゃんとやってる。


夕方になって、本人に、「前川先生のセミナー、聞いた?」と尋ねると、「今日、聞きました。」とのこと。


なるほど、彼も前川先生の話を聞いて、気付きを得たのね!

直属の上司が、おかんみたいにグダグダうるさく言うよりも、利害関係のないその道の先生が理論整然と巧みに伝える方が、ココロに響くんだな…と、納得。

人に腹落ちさせるには、直接説得するだけでなく、人様のチカラを借りることも肝要である。

今日のセミナーは、彼にとっても良い経験になったようである。

昨日は、Y君の上司らしからぬ態度に自分もイライラしてしまったが、部下の良い変化を見ると、気持ちが上向く。

Y君だけだなく、私も、得た知識を心に留め、少しずつ少しずつ上司力をつけていき、互いに協力し合って、良い組織、職場作りをしていきたいと思う。