彫刻には造詣もないし、好きでも嫌いでもありません。
今回、箱根旅行で、連れが「見に行きたい」と言うものだから、行ってきました。
「想像していたよりも面白かった!」というのが、ひと言で言える感想です。
とても広い敷地の中に、オブジェのような彫刻が、大きいのや、小さいのが、あちらこちらと点在しています。
樹木がたくさん増えているわけではありませんが、彫刻が森のように生えています。
「彫刻の森」という名前の通りです。
箱根の土地の自然を生かした、なだらかな丘や、坂のような地形に、芝生や植木が植えてあり、池もあったりで、その上にいろいろな彫刻が設置されています。
敷地内を歩いてめぐることにより、様々な形、色、作風の違ういくつかの彫刻たちが現れ、目を楽しませてくれます。
触ることができない物の方が多いのですが、中には椅子のように腰掛けたり、触ることができる物もあります。
また、登って上から周辺を眺めたりできる塔のような彫刻もあります。
地下に潜って地上に出る、というような趣向の造形物もあります。
子供だけでなく、大人もワクワクしながら楽しめることでしょう。
「薄暗い館内を視覚を使って鑑賞する」という従来型の美術館スタイルではなく、「自分の足、体を動かして、広い園内を歩き回る事も、作品を心から楽しむための1つの要素なんだろう」と、敷地内を巡って一通り見終わってから、気付きました。
見終わってから、非常に清々しい気分になれました。
また、敷地の中に「ピカソ館」という真っ白い箱を横に倒したような建物があります。
建物の壁面に「PICASSO」と、真っ黒な文字でデカデカとシンプルに書かれているので結構インパクトがあります。
この中には主にピカソの作品が展示されています。
ピカソは名前やその作風は、学校で習ったのでその程度の知識だけ持ち合わせていますが、生い立ちやその作品の変遷の歴史等は全く知らなかったので、以前よりも興味を持つことができました。
好きにはなれませんが…。
この美術館を十分に楽しむためには、よく晴れたお天気の良い日に訪問することをお奨めいたします。