女性中間管理職ソルトの「へーそうなんだ~」日記

中間管理職、主婦業そして母親業やってます。自由に生き、自立した女性を目指し、好奇心の赴くままに生きています。また、またそんなお仲間を増やしたい。フォローよろしくお願いします。

配偶者のことを「主人」と呼ぶ妹に、イラッ・モヤッとする

近頃、実家の両親の世話のことで、妹とやり取りする機会が増えた。


その妹が、自分の配偶者のことを「主人、主人」と呼ぶのが、どうも気になって仕方がない。

 

妹は、2つ年下。

2児の母。
契約社員
週に3日ほど働いている。
もともと公務員として保育士をしていた。
結婚して子供が生まれてから、時間に追われる生活に行き詰まりを覚え、退職。

しばらくしてから仕事に復帰。
しかし、正規社員の立場を選ばなかった。
幼児教室の講師となり、比較的時間に余裕を持った

ライフスタイルを送っているようである。

 

配偶者を「主人」と、のたまう妹の頭の中について、ソルトなりに仮説を立ててみた。

 

①無意識下の遠慮
自分が生活の稼ぎの主たる人物でないから、

世帯主の夫をそのように呼んで立てて、自分は一歩後の立場にいようとする。


②無意識下の甘え
自分自身に自信がないので、配偶者に頼ろうとする

考えが無意識のうちに働いてしまう。


③言葉の意味付けに無関心
男の配偶者のことを「主人」と呼ぶ従前の風習を、

単に何も考えず踏襲している。


④マウントを取る
離婚して配偶者のいないソルトに対し、私は配偶者がいる女なのよ、と、マウントを取りたい(笑)

 

妹の言動を見る限り、①②③のミックスのように見受けられる。

平常時は、妹の会話に「主人」は出てこない。
切羽詰まった時、苛立っている時、困った時、大事な話の時に、「主人が…」と登場する。
それに後押しされ、自分の意見を主張する。
自分の意見がまとまっていない、自分の意見として

言えない時に、主人、を、使用している。

 

ソルトは、結婚していた頃、自分の配偶者のことを
結婚当初から「夫」と呼んでいた。

「主人」というワードは、しつこいセールスに、絡まれたときの断る時の常套句としてのみ使っていた。

「主人に聞いてみないとわかりませんので」などと。

こういう言い方をすると、
「経済的決定権のない女」
「これ以上話をしてもムリ」
と、いうとらえかた方をされることが多い。
ツメの甘いセールスパーソンに対しては、この話法で、角を立てることなくやんわりとお断りすることが
できる。

 

よって、ソルトは、配偶者を「主人」と呼ぶ妻は、
家庭生活において、夫がイニシアチブを取り、
夫におうかがいを立てながら従者的に従う、と、いう構図で、生活を成り立たせているように感じる。

 

これは、奥ゆかしいと言うよりも、寧ろ、自信に

意思決定能力がなく、「主体性のない人」という

印象を、無意識下に周囲に与えているのでは

なかろうか。

 

妹が「主人」「主人」という言葉を繰り返すたびに、
我が妹は、そんな主体性のない人間だったのか、と
残念さと疎ましさが、私の中にムクムクと湧き上がる。


妹は、高校までは、私と同じ進学校に進んだ。
その後、短大で保育を学び、自分の望む保育士の職についた。
その仕事で、一生身を立てるのかと思いきや、
方向転換をした。
ここに彼女の意志が、仕事のキャリアを積むことにはなくて、家庭生活を円滑に運営することに興味と重きを置いていることが現れている。
私、ソルトとの違いが明らかになった瞬間であった。

 

ソルトは離婚し、夫がいない身の上であるから、
夫がいる身分の女性を、単に羨んでいるだけなのだろうか。
夫に頼ることができる権利を持つ「妻という座」を、
妬ましく感じているからであろうか。

 

いや、それは違う。

 

ソルト自身の中で、自分のことは自分で決めたい、
という考えが、常にあり、寧ろ、自由に、主体性を持って生きることに潔さを感じている。
だから、そうでないと思われる人間を見ると、
無意識下で嫌悪感を覚えるのだ。

 

これは、良い、悪いではなく、ソルト自身の志向に

基づく捉え方、感じ方なのだ。

偏見とかではない。

 

配偶者に聞いてみないと、分からない
配偶者が○○と言ったから、私はそうする
誰かに頼らないと、考えが決められない


等という人間は、カッコ悪い。

おおよそ自分の考えの真逆を行く。


出来れば、そういう思考の人とは、お付き合いしたくない、関わり合いたくない、と、心の奥底で思っている。

 

一昔前の事はどうであれ、今の時代、夫婦は平等
で、お互い考えていることを主張し合う、
意見を出し合う、お互い尊重し合うという関係を
保つべきである。

日本国憲法も、そう言っているではないか。

世の中の夫婦は、そうあって欲しい、その上で幸せになって欲しい、とソルト自身は考えている。


それが上手くいかなかったから、自分は離婚した。

自身は、そのようなことを他人に主張する立場でも
なければ、強要する権利もない事は、重々承知
している。

 

それでも、妹の「主人が…」は、ソルトの気持ちを

ひどく逆撫でする事は、まぎれもない事実である。


「女は黙って」ぐっとこらえ、妹と何食わぬ顔でやりとりするソルトであった。