大腸カメラ
大腸の内視鏡検査のことです。
その名前を聞くと、一瞬恐怖を覚えます。
お尻の穴から、管状のカメラを差込み、腸の中を、その管がぐるぐる巡るのです。
無傷で診察室から出てこれるのか…。
何かしらのミスが起きて、痛い目に遭ったり、お尻から何かを漏らしてしまうのではないか…。
想像しただけで、「願わくば避けて通りたい」と、思いたくなるものの一つです。
今回、51歳にして初めて経験することとなりました。
検査を受ける理由
ゲップがよく出る、お腹が、時折キリキリと痛む、という二つの不快感があり、その原因が、腸の中にないのかを、調べるためでした。
2年ほど前からゲップが頻繁に出る症状を自覚するようになりました。
思いっきり、「ゲーッ」と、出ることはないのですが、胃の方から、空気が押し出されて、どんどん出てくるような感じです。
出しても出しても、気持ち悪い位ゲップが出てくる。
「一体全体、どれだけお腹に空気が入ってるんだ?」と思えるくらい、際限なく出てきます。
ゲップが出てくるときには、口を閉じるようにしているのですが、それでも、喉の奥の方でグッという音がするので、周囲に聞こえたら、と思うとちょっと恥ずかしい。
おおよそ、爽やかさ、美しさには、欠けるような話です。
また、年に数回、お腹がキリキリ痛む時があります。
あまりの痛さに、立ってるのも辛く、横たわりたくなるくらいです。
そんな痛みの時は、お腹の痛いところが妙に凹んでいます。
反対に、その上あたりの腹部が、不自然に出っ張っている形状となります。
お通じは毎日あるので、便秘にはなっていません。腸のどこかが詰まって、ガスが溜まっているように感じます。
このキリキリ腹痛は、大抵一晩寝ると翌朝には治るのですが、今回は違いました。
三日三晩、キリキリとした痛みが続きました。
仕事に行くのが辛い位でした。
ということで、消化器系内科の門を叩きました。
私の話を静かに聞いた先生は、病名は言わず、ただ、
「大腸の内視鏡検査を受けては」と、
勧めました。
「なんだ、わからないのか〜」と、ソルト失望。
何で受ける決心ができたのか
大腸の内視鏡検査なんて嫌だ、怖い、と、内心ブルブル震えました。
先生に「いつにしますか?」と尋ねられ、即答できず「検討します」と答え、診察室を出ました
。
しかし、内視鏡検査の予約は、電話ではできず、来院しないとできないシステムとのこと。
これだと、予約をするために一度通院。
そして検査日には、再び通院することになる…。
ニ度もここに来なければいけないとことになります。
勤め人は、平日にそんな気軽に病院に通う時間もありません。
どうせなら、通院回数は少ない方が良い。
また、検査を受けるまで、この不調の原因はわからないまま過ごすこととなります。
「問題の先送りをするのは良くない」と、考えるようになりました。
あと、先日ソルトは、人生の目的を再確認したところです。
そのために目指すべきことについて、マンダラチャートを使って、細かく目標の棚卸しをしたところです。
そこに書き込んだ目指すべきことの1つが、「腸活、腸を大事にする」であることを思い出しました。
自分の決めた人生の目標に従うなら、腸を大事にする方向に向かって行動をする必要があります。
内視鏡検を受ける選択を選ぶ方が、腸を大事にする、という目標に近づく行動です。
検査を受ける方向に、気持ちが向きました。
判断に迷うときは、目先のことに惑わされず、自分自身があらかじめ持っている目的や価値観に従う、というルールにしておくと、判断がぶれることなく、長い目で見て良い選択ができる、と、今回、思いました。
そのためには、自分の目的や価値観をはっきりさせておく必要がありますが。
検査のためにもらってきたクスリ類にたじろぐ
もう一度診察室に入り、先生と話をし、検査の予約を入れました。
検査のための説明書をもらい、次は処方箋を持って薬局に向かいました。
処方された薬を見て、ウッとなりました。
・小さな容器に入った下剤
・錠剤3錠
・ペットボトルに入った下剤
(480ミリリットル× 2本)
これを検査の前日から、当日の朝に服用することが必要とのこと。
腸の中を空っぽにするため、下剤で腹の中のものを徹底的に出し切る、ということのようです。
少し前に、大腸検査を受けたお友達がいたので、それまで、大体の経験談は聞いてはいました。
だから、ある程度の想像はしていました。
しかし、ペットボトルに入った下剤2本には、強烈な印象を受けました。
これを飲み干すのか…と。
水分を取ることについては、何の抵抗もありませんが、薬だと思うと、気分が重くなります。
人間、異物を体の中に入れる事は、生理的に受け入れがたいものです。
必要以上に憂鬱な気持ちにならぬよう、検査の前日まで、それらは見えないところにしまっておきました。
(次号に続く)