女性中間管理職ソルトの「へーそうなんだ~」日記

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4年越しで「ZERO to ONE」を読破し、起業してうまくやっていくための条件を学ぶ。

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​ZERO to ONE(ゼロ・トゥ・ワン)

​ピーター・ティール著 関美和訳
 
「毎日1ミリ前進!」を目指す女性中間管理職ソルトちゃんです。
 
ソルトちゃん、この本を購入したのは2018年のことでした。
起業について書いてある良書、ということで参考図書として購入したものです。
 
しかし、難しいと感じ、途中で脱落。
今回が2度目の正直、いや、3度目4度目の正直位ってなところです。
 
今回は、かつて習ったフォトリーディングの技法を活用して、1通り読みました。
そうして、本の全体像を目通ししたところ、意外にも、さほど長い本でもないということが分かりました。
翻訳本であること、そして、なんだか難しそう、という印象が、高い山のように感じ、ハードルになっていました。
ついつい前に進めることが億劫になってしまっていました。
しかし、全体像を短時間で把握するというフォトリーディングのやり方で、その難所と思われた山を越えることができました。
 

あらすじ 

 

著者のピーター・ティールは、決済システム、PayPalの創業者の1人です。
この本を最初に買った時、PayPalなるものを知らなかったのですが、今は、時々活用します。そういったこともあり、少しこの本へのなじみができたのかもしれません。

本は、「はじめに」と14の章、そして、終わりに」の16のまとまりで構成されています。
各章のネーミングは、一体どんな内容が展開されるのであろう?と、想像ができないようなものばかりです。

例えば、

  • 僕たちは未来を作ることができるか
  • 幸福な企業は皆それぞれに違う
  • 隠れた真実
  • マフィアの力学
  • エネルギー2.0

などなど。
なんじゃらほい??ってな感じです。

 

まず、最初に、目次をよく見返しました。
各章で何を言おうとしているのか?
ソルトちゃんが、著者へ尋ねたいことを、予めまとめてから、読んでいきました。

 

この著者、ピーター・ティールが、伝えたかった事は、起業、つまり、新しい事業を創り出し、成功するためには、「独占企業であること」がポイントであると言っています。

事業を成功させるためには、一見すると、熾烈な競争に打ち勝つ必要があると思われがちです。
しかし、ティールによると、そうではないということです。

 

競争が激化することにより、そこに参入する人・事業の思考が歪められていく、お互い取り合いや、破壊が始まり、結果、得られるものが減っていくなどのマイナス面が多くなることを、説いています。

そうではなく、ライバルのいない市場を見つけ、小さな市場から始め、それを徐々に大きくしていき、独占企業としての立ち位置を確立し、
価値を高めることにより、最終結果を得られる、と、言っています。


うまくいった企業の例としてGoogleを挙げています。

 

社会、未来を変えようとする使命感が必要。
そして、その使命を理解し、徹底的に取り組もうとする仲間づくりが必要。

 

仲間は、その道について最も優秀な人間を採用し、会社の福利厚生に魅力を感じるような人材ではなく、この会社でないとできない事に熱意を持って取り組める人間であることが必要。

 

近頃は、福利厚生を会社を選ぶ条件にしているひとが多いですが、起業する時のメンバー集めは、そうじゃないようです。
当たり前か。

 

起業する仲間は、マフィアみたいに、固いつながりが必要で、1つの思想を持った熱狂的なカルト集団のような要素が必要。

使命や思いだけで充分かというとそうではない。


以下の7つの要素が満たされてないと、会社事業は、長く続かない。

 

1エンジニアリング 
圧倒的な技術を持つ必要がある。
倍優れているというだけでは、ダメ。
何十倍も優れている必要がある。
この本ではプロプライエタリー・テクノロジーという言葉を使っている。

 

2タイミング
ビジネスを始めるのに、今が適切なタイミングかどうか。

 

3独占
小さな市場から始めているか。

 

4人材
正しいチーム作りができているか。

 

5販売
プロダクトを作るだけでなく、それを届ける方法があるか。

 

6永続性
この先10年とか20年とか生き残れる立ち位置ができているか。

 

7隠れた真実
他者が気づいていない独自のチャンスを見つけているか。

 

そして、創業者は、自分の力1つで会社が大きくなったという誤解をしてはいけない。
浴びる栄光や賞賛、反対に、投げつけられる屈辱や汚名により、自分を見失わないような賢さが必要。

自分というものにひときわ強い主体性を持つことが必要なようです。

 

グッときたポイント 

 
ソルトちゃん、人と競争をすること、人を蹴落として上にあがる事は、ひどく苦手です。
仕事をしている中でも、競争する場面になると、頭端、気持ちが萎えてきます。
 
学生の頃の勉強は、自分の好きなことを突き詰め、そこで圧倒的優位になる。
そして、その中で余裕を持ってさらに勉学をする、というスタイルで、何とかかんとかうまくやってきました。
だから、友達がみんな必死で勉強するようなテストの時期には、なんだか雰囲気に飲まれ、余計な緊張したりして、却って自分の本調子が出なかったことを、この本を読んで思い出しました。
 
起業は、学校の勉強とは違うので、コツは全く同じです、とは言えないかもしれません。
 
しかし、これからの人生を生きていく上で、自分にとって圧倒的優位である場を見出し、圧倒的優位であり続ける。
そうすることにより、変な競争に巻き込まれることなく、余裕を生み出せる。
その余裕の中で長期的な計画や、生き残っていくための戦略を練っていくと言うことを続けていう。
そうすれば、最終的に成功できるんだろうな、と思った次第です。
周囲に流されすぎるのは、考えものです。
 
ところで、この本の訳者である関美和さんですが、少し前に話題になった「FACTFULNESS(ファクトフルネス)」の翻訳者でもあります。
そして、かの有名なチロルチョコ松尾製菓が、ご実家です。
 
2018年に本を最初に購入してから、今に至るまで、そういったことも知ったりして、この本への過度なアレルギーが減ったということもあり、この本を読むという高い山を越えることができました。
多少なりとも、身近な存在に感じられる要素があると、高い山も少し低く感じられるというものです。

 

こんな人におすすめ 

 

起業したいネタが決まっている人については、自分のやろうと思っている事がこの条件に合致するかどうかと言うことを確認されると良いと思います。

 

仮に、ソルトちゃんのような会社勤めであっても、会社が長く存続していくような仕事をしていくために、この内容を理解する事は必要ではないかと思いました。