「毎日1ミリ前進！」を目指す女性中間管理職ソルトちゃんです。
「日本でいちばん大切にしたい会社 1」
を読みました。
この本の著者の坂本光司さんは、大学の先生です。
前書きによると、フィールドワークとして、中小企業の研究のため、6000社訪問されているされているとのことです。
6000という数字は、びっくりです。
週に一日から2日、大学の研究室を飛び出して、企業訪問してきたとありますが、かなりの年数の蓄積の賜物のだと思います。
そもそも、ソルトちゃん自身が、普段認識している数は、10とか100とかの桁数であり、1000という数を実際に目にしたり、扱うことがないため、6000という数が途方もない数であるという事だけは理解しました。
実際に6000もの数の会社に訪問をし、内側に入り込んで、その実態を見るということは、大変な作業です。
この本は中小企業の経営者が、
・会社の使命に対して抱いている熱い思い、
・社員を思う気持ちの強さ
が、
➡️結果として会社がうまく回っていくということとなり、
➡️業績に結びついている
ということをを書いた本です。
著者の坂本さんご本人に、自ら研究に対する熱い思いや、中小企業への愛着があるからこそ、なせる技なのだろうと思った次第です。
仕事は、大義名分や、義務感でやるのではなく、心からやりたい！と思う熱意が必要な訳です。
この中で紹介されている伊那食品工業の本社に、7年ほど前に訪問したことがあります。
敷地の中は一般の人の立ち入りができ、ちょっとした立派な公園みたいな雰囲気の所でした。
至極のどかな感じです。
その庭の小高い丘の上に、石碑がありました。
その石碑には、この本に書いてあるとおり、社是が書いてありました。
「良い会社を作りましょう」
という社是です。
これを見たとき、あまりのシンプルさに驚きました。
それでいて、非常にわかりやすく、良く練り上げられた社是である事にいたく感心した記憶があります。
シンプルであること、かつ誰でも理解ができ、忘れることがない社是。
これを毎日合言葉にして唱えていれば、社員たちの頭から離れることはないでしょう。
常にみんなの行動が、そこに向かってブレることなく、目的に向かって繋がっていくのではないかと思った次第です。
坂本さんが多くの企業を訪問した結果、業績の良い企業の共通点を見出したというは、非常に興味深いと思います。
それが業態や、規模にかかわらず、一貫しているというのも面白いと思います。
結局のところ、企業という1つの集合体がうまくいくかいかないかっていうのは、メンタル、情熱、一つ一つのつながりが根幹を成しているというのも面白いものです。
物事をうまく回すために必要な要素というのは、効率性であったり優れた技術であったり、世の中の流れに乗っていたりなど、がよく挙げられる要素となるのでしょう。
それよりも、「課題は、外的要因よりも内側にあるという意識を持つことが、最も業績を上げるための近道である」ということが書かれていて興味深いと思いました。
人もそうですが、会社も、どんな状況下に置かれても、自らの考え方次第で成長する余地があるのだということです。
そのためには、自らの心の持ち方が大事、ということです。
ちなみに、この本の中に紹介されていた企業に非常に興味を覚えたので、ついつい一社ずつ、ホームページをググってしまいました。
杉山フルーツのホームページは、とあるお客さんが惹かれて、ぜひともここにとお願いしたい、と、思ったというエピソードだったものですから、一体どんな魅力的な作りとなっているホームページなのだろう、と期待してググりましたが、今は、コンテンツを現行化されていないようでした。
この本に紹介されているような手作り感満載の心温まるホームページというのは、一体どんなものかはよくわからなかったのが残念です。
でも、よく見たら杉山フルーツはInstagramを始めています。
どうもご主人の杉山さんはInstagramのほうに方向転換したようです。
「フルーツアーティスト杉山清のフルーツ生ゼリー」
時代の流れに乗って活躍し続ける中小企業の取り組みを垣間見たような気分となりました。
また、北海道の柳月という会社は知りませんでした。
しかし、こちらもInstagramを見つけました。
2社ともフォローしてしまいました。
このようにして、こういった中小企業は知名度を上げ、フォロワーを少しずつ増やしていき、また更に進化していくのでしょう。
ソルトちゃんも、企業勤めの端くれですが、自分達が、
・どこに向かっていくのかを明確にし、
・人としての心を持って
・情熱を持って、
・変わり続けて行く、
ようにしないといけない、と感じた次第です。
